活動報告BLOG

4月7日フレペの滝遊歩道を開放しました。

4月7日からフレペの滝遊歩道を開放します

3月31日から閉鎖していたフレペの滝遊歩道についてです。

関係機関と協議した結果、本日4月7日から開放することとなりました。

 

フレペの滝遊歩道が閉鎖された3月31日以降、毎日1~2回のパトロールを入れました。

4/4に単独のヒグマを発見し、4/3にヒグマの足跡をフレペの滝遊歩道で確認しましたが、積極的に人に接近してくるヒグマ、人を追いかける行動を取るようなヒグマは確認されませんでした。

ただしフレペの滝遊歩道では、2019年11月27日にも、利用者がヒグマに追跡されるという今回と同様の事案が発生しています。今後も注意が必要な状況です。

 

ヒグマに出会ってしまった際の対処法はこちらです。

散策の前には、遊歩道の開閉状況を「知床情報玉手箱」でご確認ください。

 

ヒグマ情報はこちらでも発信しています。

Twitter:https://twitter.com/bear_shiretoko

Facebook:https://www.facebook.com/BearSafetyShiretoko/

Instagram:https://www.instagram.com/bear_safety_shiretoko/

知床のひぐま:https://brownbear.shiretoko.or.jp/

 

 

 

 

 

, コメント (0)

「フレぺの滝遊歩道周辺の植物リスト」が知床博物館研究報告 第42集に掲載されました

私たちの身近な遊歩道、フレペの滝遊歩道での6年間の取り組みについてまとめた記録が、知床博物館研究報告 第42集に掲載されました。この報告は以下の知床博物館のホームページにて公開されています。

http://shiretoko-museum.mydns.jp/shuppan/kempo/kempo42

フレペの滝遊歩道は、私たちが拠点を構える知床自然センターに隣接しています。知床連山の全景など、知床半島らしい壮大な景観と様々な自然環境(森・草原・断崖)を同時に感じていただける場所で、遊歩道沿いでは、季節ごとに咲く花を楽しむことができます。この遊歩道周辺における植生については、1980年から単発的な植生調査が実施されており、今回はその際に確認された全ての種と私たちがこの6年間に確認した種をひとつのリストにまとめて報告しました。

 

植生調査は、その経年変化を長年に渡って見ていくもので、一つ一つのデータの積み重ねが非常に重要です。特に知床では、数年前から問題になっているエゾシカの個体数の増加や、採食行動との関係についてはまだ未解明な部分が多く、それらは植生調査を行うことで明らかになる部分もあるのではないかと推測できます。知床自然センターでは、「フロラ・オブ・フレペ」プロジェクトと題したライン調査を2014年から現在に渡り行ってきました。

 

その種が確かに存在したと示せる証拠として、標本は不可欠なため、許認可申請を行い、確認された種においては間違いのない記録とするため可能な限り標本を採取しました。また、このプロジェクトで採取した標本167点は、知床博物館に収蔵されています。

 

この6年間のプロジェクトで確認した61科148属192種1亜種1変種のうち、107種は今回新たに確認された種でした。しかし、作成したリストの33種(全体の17%)が帰化植物だったことについては、決して手放しで喜べない結果です。ただ、エゾシカの減少により近年回復が進んだと考えられる種もありました。稀少植物であるシコタンハコベやクルマユリ、エゾスカシユリやチシマアザミ、エゾノヨロイグサなどです。これらの個体群が今後どのように推移していき、また回復する種が今後も増加するのか大変興味深いところです。

 

このプロジェクトは開始してまだ6年、植物史における長い年月のほんの一点にすぎません。私たちのプロジェクトはまだ始まったばかりです。私たちは一つ一つの調査の積み重ねが知床の自然保全活動にとって重要なデータとなることを信じています。今後も調査を継続してデータの蓄積を行い、得たデータを検証してフレペの植生が明らかになることを願っています。

(担当:片山)

コメント (0)

フレペの滝遊歩道で利用者がヒグマに接近される事例

2020年3月31日の午前6時半頃、フレペの滝遊歩道内の十字路付近で、利用者がヒグマに接近される(追いかけるように)事例が発生しました。ヒグマは単独の若い個体、その体型からオスと推定されました。

声を何度かかけることでヒグマは立ち去りましたが、最接近距離は数mといった状況だったようです。
利用者にけがはありませんでした。

遊歩道外ですが、3月29日にも同様な事例が発生しています。
また、2019年11月27日にもフレペの滝遊歩道で、利用者がヒグマに追跡される事例が発生しています。

フレペの滝遊歩道は緊急閉鎖とします。
今後の方針については、関係機関と協議して順次お知らせいたします。

, コメント (0)

第7回羅臼ブログ「海中ビュッフェは自粛ムード関係なし」

 昨年4月に羅臼ビジターセンターに異動となってから、早いもので1年がたとうとしています。羅臼ブログも今回で7回目となりました。そろそろ私のブログにも飽きが来てないだろうかと心配になりますが、お付き合いください。

 新型コロナウイルスの関係で北海道から「緊急事態宣言」が発令され、羅臼の観光船も流氷シーズンの営業が早々に終了し、心なしか静かな羅臼の海となっています。そんな羅臼の海岸でカモメとカラスたちが集まって大騒ぎしている場面に先日遭遇しました。

わずかに湾になっている場所にだけ、オキアミの死体が溜まっていたようです。

 もしかして、よからぬ物が漂着しているのではと思い、海岸へ降りて周囲を警戒しながら捜索するもそれらしき物はなかなか見つかりません(よからぬ物とはヒグマを誘引してしまう可能性のある動物の死体等のこと)。私がドキドキしながら海岸を捜索している時も、カモメたちは一心不乱に頭を海に突っ込み続けています。不思議に思い海中をのぞくと無数の白っぽいものを発見しました。すくってみると死んだオキアミでした。鳥たちはこれを発見して狂喜乱舞のお祭り騒ぎで食べ放題パーティーをしていたようです。オキアミを除去するわけにもいかないので食事中に邪魔してすまんねとその場を離れました。

漂っていたオキアミ(エサダ)
まだ新鮮だった。

 後から聞いた話では、羅臼ではオキアミのことを「エサダ」と呼び、漂着はこの時期によくあることで珍しくはないとのことでした。私にとっては珍しい現象でしたが、海岸から急傾斜で落ち込んで水深1000mもの深海が近海にある羅臼の海の特徴の一つなのでしょうか?羅臼の海の豊かな理由の一部に触れた気がしました。

 今年は3月下旬になっても羅臼の海には流氷が残っていますが、雪解けの早い斜面ではフキノトウも頭を出し始めています。またオキアミが漂着しているのを発見した翌日には、羅臼町で今年初のヒグマ目撃もありました。少しずつですが、春が近づいてきているようです。明日から新たな年度も始まります。新年度はどんな羅臼を見ることができるか楽しみです。

 

コメント (2)

電気柵稼働開始

ヒグマが活動する季節になったため、ウトロ市街地の電気柵を順次稼働させています。


適切に設置された電気柵はヒグマの侵入を防いでくれますが、雪や倒木、雑草などに触れると漏電してしまい、電圧が著しく低下し、効果を無くします。

そのため、電気柵は設置から撤去するまでの間に何度も何度も電圧が落ちていないか確認する必要があります。

かなりの労力はかかりますが、ヒグマが市街地に侵入し、駆除せざるを得ない状況を無くすことができます。

ちなみに、電気柵に接触すると強いショックを受けますが(実体験)、流れる電気は基準に沿った安全なものを使用しています。

 

(知床財団 村上)

 

, コメント (0)

ブログ