活動報告BLOG

冬期ボランティア活動報告

コースに立てる矢印看板をソリに載せて、ひたすら歩きます。

1/23・24日に今年初めてのボランティア活動を実施しました。活動内容は、毎年恒例の「冬期森づくりの道」設置作業です。町内及び近隣から4名のボランティアさんにご参加いただきました。

「冬期森づくりの道」は、知床自然センター周辺の森をスノーシューやスキーで散策できるコースとして親しまれています。このコースには、全長約5kmと2.5kmの2つのコースがあります。今回の活動では、このコースに矢印看板を立てました。約50本の看板を運びながら、深雪の森の中をひたすら歩くため、実は想像以上に体力を必要とする作業です。しかし、今年もボランティアさんのお力添えで無事にコースを設置することができました。

コース沿いにある開拓小屋。雪が多い年は、入り口が埋まってしまいます。

ボランティアの皆さま、ご協力ありがとうございました!

「冬期森づくりの道」は、1月30日オープンです。散策に必要なスノーシューや長靴は、知床自然センターでレンタルできます。ぜひ、冬の知床の森の散策にお越しください!

 

 

コース最奥にある展望地では、冬の知床連山が一望できます。

※荒天時はコースを閉鎖します。コース状況は事前に知床自然センターにご確認ください。

 

 

, コメント (0)

100平方メートル運動地 2020年度森林再生専門委員会議

遠方の出席者はリモート参加になりました。

去る11月26日、森林再生専門委員会議を開催しました。この会議では、動植物の専門家や地元の有識者が知床に集い、森づくりの作業や計画について議論を行います。なお今年はコロナ禍の影響により、遠方の出席者はリモート参加となりました。

今回の会議では、アカエゾマツの間伐材の取り扱い方が大きな論点となりました。
現在運動地では、アカエゾマツ造林地を知床本来の森に近づけるために始まった間伐により、多くの間伐材が発生しています。

 

森づくりの過程で発生した間伐材。

間伐材も森づくりの過程で生まれた貴重な資源です。これらをいかにして自然の営みで土に還すかが、現場の大きな課題になっています。会議では間伐材のチップ化やその他の方法について話し合い、次年度の森づくりの方向性を決定しました。

私たちは、運動地の森林資源を外に持ち出さないというルールの下、自然の営みを最優先に考えながら森づくりを進めています。その中で蓄えられた知見や経験は、自然との共生を目指す社会の中でも、きっと価値ある事例になるはずです。

これからも知床の自然と向き合い、一歩一歩着実に森づくりを進めてまいります。

, コメント (0)

第26回森づくりワークキャンプ・秋 開催報告

10月30日~11月3日の期間で100平方メートル運動地の森づくりイベント「森づくりワークキャンプ」を開催しました。
合宿形式で森づくり作業を行うこのイベントは、毎年春と秋に開催しています。今年はコロナ禍の影響により春は中止となりましたが、秋はコロナ対策を行った上で開催することができました。

 

苗畑で育てた大きなカシワの苗木。掘り取り後アカエゾマツ林の中に移植します。

ワークキャンプでは、広葉樹の大きな苗をアカエゾマツ林の中に植える作業を行っています。この森づくりの手法は、エゾシカが高密度で生息する運動地に、広葉樹を確実に生育させる手法として10年程前から実施しています。
苗木は、知床で私たちが育てたものです。知床の森から採集した種子を苗畑に播き、15年~20年ぐらいかけて大きな苗木に育てます。その間、たくさんのボランティアさんがバトンを継ぐように苗畑作業に関り、長い年月をかけて植樹に使う苗木をつくります。

 

支柱の設置作業。大きな苗木は、根が張るまで支えが必要です。

今回のワークキャンプでは、参加者11名のお力添えで8本の広葉樹を植えることができました。
これまでワークキャンプで植えた大きな広葉樹の苗木は約110本です。それらはシカに食べられることも無く順調に生育しています。そして、やがて種子をつけるようになれば、アカエゾマツ造林地を知床本来の樹種多様な森に導く役目を果たしてくれるはずです。

 

 

 

アカエゾマツ林の中に広葉樹を植えました。これらがやがて母樹となり、アカエゾマツ林の環境が徐々に樹種多様な森に変わっていきます。

ワークキャンプ参加者の皆さまお疲れ様でした!皆さまのお力添えで運動地の森づくりは着実に前進しています。

, コメント (0)

「たまには山へ恩返しin知床」開催しました。

10月28、29日と11月5、6日の4日間をつかって
「たまには山へ恩返しin知床」プロジェクトを実施しました。
講師は、大雪山で日々登山道整備を行っている「山守隊」の3名。
山守隊の代表・岡崎様から「近自然工法」を教えていただきながらフレぺの滝遊歩道を整備しました。

ところで近自然工法とは…、
●自然に近い工法:自然界の構造物を理解し、その形を再現すること
●自然に近づける工法:施工後、生態系が復元し、自然が再生していくこと
ということだそうで、初めて聞く言葉や説明に初めは「???」となっていた私の頭でしたが、
「『生態系の底辺が住める環境を復元させれば、おのずと生態系のピラミッドが出来上がる』
という発想に基づいて考えます」
という岡崎さんの言葉を聞いた瞬間、なんだかとても面白そうな予感がして、早く現場へ出かけたくなりました。

 

作業を始める前にまずはレクチャーを聞く参加者の皆さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続きを読む →

, コメント (0)

知床ウトロ学校4年生が森づくり作業を体験しました

実施日10月21日(水)

子どもたちと古い森を散策。

しれとこ100平方メートル運動の学習をしている知床ウトロ学校4年生は、6月の開拓小屋コースの散策に続き、この秋森づくり作業を体験しました。

先ずは、私たちが目指す森の姿を見るため、運動地に隣接する国有林の森を散策しました。その森は、針葉樹と広葉樹が程よく混ざる古い森です。開拓跡地にできた運動地の若い森も、かつてはこのような森だったと考えられています。子どもたちはミズナラやハリギリの大木に触れ、苔むしたトドマツの倒木を乗り越え、人の手が及んでいない森を体験しました。

 

森の中で出会った大きなミズナラ。

実りの秋を迎えた運動地の森では、ミズナラのドングリやナナカマドの赤い果実、シラカンバの果穂やケヤマハンノキの球果など、様々な広葉樹の種子を拾うことができます。その中でも子どもたちの人気を集めたのが、オオバボダイジュの実です。プロペラつきの実は、子どもたちの興味を引くのに抜群の効果があるようです。運動地の森の種子は、風や動物、そして子どもによって運ばれます。集めた種子はシカ柵コース内の森づくり作業地に蒔きました。そして、柵外ではトドマツの苗木を植えました。

子どもたちはいつの日か、木の生長を見に来ると約束してくれました。心のどこかで自然を思うその優しさは、地球規模の環境問題と向き合うこれからの時代の中で、きっと大きな力になるはずです。100平方メートル運動の森づくりは、子どもと自然を結ぶ架け橋になっています。

防鹿柵内の森づくり作業地に種を蒔きました。

オオバボダイジュの実。

, コメント (0)

ブログ