活動報告BLOG

フレペの遊歩道は11月30日より利用再開となります

11月27日にフレペの滝遊歩道内で利用者がヒグマに追跡される事例が発生し、遊歩道を全面閉鎖していました。

以後2日間、遊歩道内を調査しましたが、ヒグマの姿や足跡等の痕跡は確認されませんでした。関係機関との協議の結果、11月30日より遊歩道の利用を再開することとなりました。

遊歩道を利用される方は、ヒグマとの遭遇に注意して行動するようお願いします。

↓ヒグマ対処法についてはこちらをごらんください。

出会わないために

コメント (0)

フレペの滝遊歩道内でヒグマに追跡される事例が発生 Trekkers were chased by a brown bear at the Furepe Waterfall trail.

11月27日の11:30頃、フレペの滝遊歩道内で利用者がヒグマに追跡される事例が発生しました。

ヒグマは単独の亜成獣サイズで、遊歩道入口近くまで利用者のあとをついてきた後、去っていきました。

フレペの滝遊歩道は現在、緊急閉鎖とし、安全が確認されるまで閉鎖を継続します。今後の方針については関係機関と協議して順次お知らせします。

Trekkers were chased by a subadult brown bear at the trail of Furepe Waterfall today, Nov.27.

The trail will be closed for a few days for the safety of trekkers.

We will announce the reopening day of furepe waterfall trail later.

 

コメント (2)

羅臼ブログ第3回「羅臼の海は眠らない」

 斜里町ウトロから羅臼町に異動して半年が経ち、いつまで新人面が許されるかドキドキしている土屋のつぶやきに、引き続きお付き合いください。今年も知床峠は冬季通行止めとなり、羅臼ビジターセンターがある湯ノ沢でも雪が降る日が増えてきました。冬の景色が見え隠れしてきた11月の羅臼を紹介したいと思います。

 ウトロの11月といえば、観光や漁業が一段落して閑散としてくるイメージでしたが、羅臼漁港では外来船(羅臼町外から来た漁船)が何十船も停泊して大にぎわいです。その外来船はすべてイカ釣り船で、イカを集めるたくさんの集魚灯がぶら下がっています。船の母港は全国各地、道内では函館市や江差町、道外では青森県、山形県や長崎県からはるばる来ているものまであります。彼らの狙いは、他海域のイカ漁が終わるこの時期に最盛となる羅臼のスルメイカです。今年は特にニュースになるほどの大漁と高値となっており、ここ数年では一番にぎわっています。

 

ひしめきあいながら一斉出漁の時を待つイカ釣り船

 

 羅臼漁港のイカ釣り船は、午後2時半に一斉出漁するという決まりがあるそうです。定刻に近づくと次々とエンジンの始動音と共に煙突から黒煙が吐き出され、港内の雰囲気があわただしくなります。私が見に行った時は、定刻を待ちきれないとばかりに少し早く動き出した一隻を皮切りに、ぞくぞくと出漁していきました。海の男たちが冬の海という戦場に出撃していく姿は迫力があり見応えがあります。

 

羅臼漁港から一斉出漁していくイカ釣り船

 

 漁船群が放つ「漁火」の輝きで羅臼沖は不夜城と化し、明け方まで続きます。陸から見ても、漁火に集まる小魚を食べるために、たくさんの海鳥が船の周りで大騒ぎしています。その光景たるや、まるで祭りの夜店に群がる人々のようで、夜の海は喧噪に包まれます。また、漁火の光は夜空を照らし、知床半島の山を越えたウトロからも明るく見えます。2017年11月20日には、羅臼の漁火がウトロの夜空で「光柱」という珍しい現象で見えて話題となりました。知床自然センターのツイッターでも紹介されています。(https://twitter.com/shiretoko_NC/status/932806552972492800)

 羅臼漁港から一斉出漁し我先にと漁場へ向かうイカ釣り漁船は、一見の価値ありです。ただ、この時期に必ず見られるものではなく、天気や海況、漁模様でも変わるので予報を確認してからどうぞ!

 

不夜城と化している羅臼沖(夜11時撮影)

コメント (2)

守ってほしいルール

冬の訪れ

ヒグマの活動が落ち着き、冬が近づいてきたので国立公園内の道路脇に設置されていたヒグマ生息地看板が撤去されました。この看板は、毎年春~初冬の期間に環境省が設置しているものです。

 

ヒグマ看板

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒグマ生息地看板ってなに?

ヒグマ生息地看板には、知床を訪れる方に守っていただきたいヒグマとのルールが記載されています。

ヒグマに接近しない」「餌を与えない」というルールを皆さんに知ってもらい、守っていただくために設置されているものです。

 

守ってほしいルール

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この2つのルール。

決して難しいことが書かれているわけではありませんが、なかなか守られていません。

 

「ヒグマに近づかない」

ヒグマへの過度な接近をせず、距離を保ってください。

ヒグマはとても魅力的な野生動物のひとつですが、時と場合によっては私たちに牙をむきます。

基本的にはブラフチャージ(威嚇突進)で済む場合が多いですが、そうでない状況もありえます。

親子グマの場合、母グマが子グマを守ろうと、通常より攻撃的な行動をとることがあります。

皆さまにはヒグマを見ても我を忘れずに、適切な行動をするようお願いします。

 

「ヒグマなどの野生動物へ食べ物を与えない」

直接的にヒグマへ餌を与える行為だけではなく、生ゴミを投棄する行為もヒグマに食べ物を与えることと同じ行為です。

2019年9月23日岩尾別地区で発見した不法投棄ゴミ

ゴミの中身は食品関係

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人の食べ物の味を覚えたヒグマは人がいる場所にいけば野生下で食べている物よりも栄養価が高く、高カロリーな食べ物を容易に手に入れることができると学習してしまいます。

 

 

人の食べ物の味を覚えてしまったヒグマは、最終的にその命を奪われてしまいます。

 

エサやりがクマを殺す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悲しい物語をこれ以上増やさないで下さい。

ヒグマだけでなく、キツネなど他の野生動物に対しても絶対に餌を与えないでください。

道路上で餌をもらえることを覚えたキツネは、これまでの行動を変化させ、四六時中道路上に滞在するようになり、最終的に車に轢かれて死んでしまうリスクが上がります。

 

来年は人にとっても野生動物にとっても良い年になることを願っています。

(担当:村上)

 

知床のヒグマ情報はこちら

Twitter:https://twitter.com/bear_shiretoko

Facebook:https://www.facebook.com/BearSafetyShiretoko/

Instagram:https://www.instagram.com/bear_safety_shiretoko/

知床のひぐま:https://brownbear.shiretoko.or.jp/

知床財団 ヒグマに対する私たちの考え方と取り組み:https://www.shiretoko.or.jp/higuma

 

 

, コメント (0)

羅臼ブログ第2回 ウトロと羅臼の違い

 この春から斜里町ウトロから隣町の羅臼町に異動した「羅臼新人」土屋のつぶやきに、引き続きお付き合い下さい。さて、すぐ隣りとはいえ新しい地域に住むと、違いにずいぶんと気付かされます。今回はウトロと羅臼の「天気」と「フキ」の違いについて紹介させて頂きます。

ウトロと羅臼の降水量と日照時間(2019年4~9月

 羅臼は、天気予報が曇りだったら、雨が降るかもしれないと疑心暗鬼になるほど雨の多い町でした。まず、降水量と日照時間(2019年4月~9月)を気象庁のHPで調べてウトロと羅臼で比較してみました。羅臼は、ウトロより日照時間では約300時間少なく、降水量では約400㎜多いことが分かりました。原因は、春頃から発生する日本海低気圧の影響や知床連山が湿った南風を受け止めることによって降水量が増え、さらに根室海峡で発生する海霧の影響で曇りや雨の日が多くなるということでした。この現象は植物などの生育に大きく影響してくるのはいうまでもありません。羅臼ではウトロでほとんど見ることがなかったサルオガセというコケ(地衣類)をしばしば見かけます。サルオガセとは、ボロ布のように木に垂れ下がり、空気中の水分と光だけで成長する仙人のようなコケです。湿度が高い羅臼側の天候を象徴するコケといえるでしょう。

フキに関しては、北海道のフキの正式和名は「アキタブキ」といい、まるで雨傘並みの大きな葉をしげらせ、ヒグマの大好物ですが、ウトロ側では1980年代からのエゾシカの過増加が原因で激減した歴史があります。一つ一つのフキ群落も小さくてサイズは矮小化してしまっています。一方、羅臼のフキは人の背丈をこえるような大きさで、見るからに美味しそうなみずみずしいフキが至る所に生えています。ヒグマたちは初夏からフキをむさぼり食います。羅臼では道脇や住宅周辺までフキだらけで、毎年のようにヒグマが侵入してきています。

 つまり、フキが町中に繁茂しているということは、ヒグマを恒常的に誘引しているというたいへん危険な状態ということです。今年大きな話題になった飼い犬がヒグマに襲われた事件も、家の周辺にフキやオオイタドリなどが密生した場所で起きていました。フキが密生したヤブはヒグマに食べ物と隠れ場所を提供しているのです。フキは人間にとっても季節を感じられる食物ですが、家の周りでヒグマと鉢合わせるくらいなら刈り取ってしまうべきです。そうした危険な場所を減らすべく、今年から知床財団では地域住民と協力して草刈り活動を始めました。来年からはもっともっと大きく展開していく予定です。目標は、住宅地周辺のヤブをなくし、安全できれいな街並みにしていくことです。みなさん、来年は一緒に草刈りしませんか?

フキを食べているヒグマ

ヒグマがフキを食べた痕跡

 

 

 

コメント (2)

ブログ