活動報告BLOG

エゾシカ料理教室を開催しました

開催日:2018年11月13日(火)

環境省主催の住民講座第2回として、今回は釧路のフレンチレストラン「イオマンテ」のシェフである舟﨑氏を講師にお迎えし、「エゾシカ料理教室」を開催しました。
メインメニューは斜里産エゾシカ肉のメンチカツバーガと、斜里産の人参を使った人参ケーキ。
17名と多くの方にご参加いただき、皆様、プロの技に聞き入りながら、エゾシカ肉と人参に舌鼓を打っていました。

エゾシカは知床の生態系の大事な一部である一方で、増えすぎて森の生態系に影響を及ぼしているため、現在捕獲事業も行われています。今回は、そのエゾシカをただ取るだけではなく有効活用のひとつとして料理教室を開催しました。
昨今はジビエとしても流通しているエゾシカ肉ですが、私たちの食卓に乗るにはまだまだ馴染みのないものです。これを機にシカ肉の美味しさを再認識していただき、普段の料理にも気軽に使っていただければいいなと思います。

(担当:田中)

コメント (0)

【知床ヒグマ対策連絡会議より発信】知床世界自然遺産地域内におけるヒグマの捕獲について

 本日11月8日(木)午前9:30分頃、斜里町岩尾別地区(遺産地域内)においてヒグマ1頭(子グマ1頭を連れた親グマ)を捕殺しました。

 このヒグマについては人に対する警戒心が希薄で、遺産地域内の道路沿線で度々目撃されていました。5月27日に生ゴミを採食しているところを目撃されたことから、捕獲を検討しましたが、その後人に対する攻撃的な行動等は確認されなかったため、一旦経過観察としていました。

 しかし11月1日ウトロ市街地内への侵入徘徊があり、一旦遺産地域内に追い払いを行なった後も、その2日後には観光利用者が多く利用する道路上に滞留、通過しようとした車両2台に突進しました。車両の破損や人身被害は確認されませんでしたが、目撃者の聴き取り情報なども加味して、今後行動の改善は期待できないと判断し、捕獲やむなしとの判断に至り、本日捕殺しました。

 なお捕獲個体が連れていた子グマ1頭については、生ゴミの採食や人や車両に突進するといった行動は確認されていません(捕獲していません)。

 

○捕獲日時:11月8日 午前9:30頃

○捕獲場所:斜里町岩尾別(知床世界自然遺産地域内)

 

○捕獲に至るまでの経過:

5月27日:遺産地域内の岩尾別地区内で生ゴミを採食。一旦、追い払いを実施。生ゴミを片付けて事業者を指導。(、②)

(この間、周辺道路沿線で頻繁に目撃情報、その都度追い払い)

10月4日:学術目的で標識(首輪・耳タグ)を装着。

11月1日:ウトロ市街地へ侵入徘徊。追い払いで遺産地域内に誘導。

11月3日:遺産地域内の道路上に滞留、車両2台に突進、車両1台に接触。

11月8日:岩尾別で捕殺。

 

知床ヒグマ対策連絡会議

コメント (4)

ヒグマにGPS首輪を装着しました

知床ではヒグマの生態や行動を研究するため、ヒグマにGPS発信機を装着する調査を継続的に行っています。

今回は北海道大学獣医学部と協力して、0才1頭連れのメスのヒグマを麻酔で眠らせGPS発信機(首輪)を装着しました。この個体は観察記録から4才と推定され、今年初産と考えられます。

麻酔で眠らせたヒグマ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

近年は動物行動追跡用の発信機も進化しており、GPSで緯度経度を測位して自動的にデータをインターネットにアップロードしてくれる高機能タイプがあります。ひと昔まえでは考えられませんでした。ただ機器が非常に高価なため、多くのヒグマに装着することはできません。

この度装着したモデル(Vectronic製 Vertex Plus)は、さらにカメラ機能がついており、ヒグマの目線(実際には首輪目線ですが)から見た映像を記録することができます。ただしこれは発信機を回収しないとデータを取りだすことができません。野生のヒグマがどのような世界を見て生きているのか、気になりますね。

今回の首輪装着は富士フィルムグリーンファンドから助成を受けて実施しています。

今回装着したカメラ付き発信機

発信機を装着したヒグマ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

過去の調査データではヒグマが季節的に低地と高山を行き来している行動が確認されました。その過程で高山のハイマツ帯に発信機が落ちてしまうことがあり、回収のためハイマツの藪をこいだり雪山を上って雪に埋まった発信機を掘ったりといった苦労がありました。その苦労も「ヒグマのことをもっと知りたい」という気持ちがあるから楽しめるのです。

首輪は一定期間が経過すると脱落する仕組みになっていますが、回収が楽にこしたことはないので、今回の発信機がなるべく回収しやすい場所に落ちることを祈るばかりです。

麻酔から覚めて無事に再会した親子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(担当:能勢)

, コメント (0)

平成30年度 北海道大学獣医学部の野外実習を行いました

今年度も、9月25~28日の期間、北海道大学獣医学部の野外実習を受け入れました。今回は獣医学部4年生15名の参加となりました。恒例の行事みたいになってきましたが、毎年来られる学生さんたち(と教員のみなさん)のユニークさとパーソナリティーにスタッフは新鮮さを感じています。

学生の皆さんには3班に分かれてもらい、知床自然センター周辺をフィールドにしてもらってそれぞれのテーマに基づいた調査やサンプル収集をしてもらいました。

班ごとのテーマは1班が「ヒグマの食性」、2班が「キツネとネズミと寄生虫」、3班がエゾシカとダニと植生」です。実質2日半という短い時間で、野外調査とデータ分析、取りまとめ、発表を行うという忙しいスケジュールでした。さらに実習の成果報告という形で、学生の皆さんにブログ用のレポートを書いてもらいました。

ブログへの投稿は2013年から毎年行っていますのでよかったら過去記事もご覧ください(2017年2016年2015年2014年2013年)。OBの人達も見ているかもしれませんね。

以下からが学生のレポートになります。

 

 

 

続きを読む →

コメント (0)

ドングリの豊凶調査

9月上旬にミズナラのドングリの豊凶調査を行いました。

 

 

 

 

 

 

 

ヒグマにとって、ミズナラのドングリは脂肪を蓄えるための重要な餌資源ですが、その生産量には年変動があります。つまり、豊作の年もあれば、並作の年もあり、ドングリが極端に成らない凶作の年もあるということです。そこで、ドングリの成り具合を調べるために行うのが豊凶調査です。

続きを読む →

, コメント (0)

ブログ