第17回森づくりワークキャンプ実施報告
実施日:2013年10月30日(水)~11月4日(月)
知床の開拓跡地に原生の森と自然を取り戻すための取り組み、『100平方メートル運動の森・トラスト』。この運動の参加者の皆さんが実際に現場スタッフと共に森づくり作業に汗を流す「森づくりワークキャンプ」を10月30日~11月4日の日程で実施しました。
今年で17回目を迎えたワークキャンプ。今回は15名の皆さんにご参加いただき、合宿形式で寝食を共にしながら森づくり作業に打ち込む6日間を過ごしました。
実施日:2013年10月30日(水)~11月4日(月)
知床の開拓跡地に原生の森と自然を取り戻すための取り組み、『100平方メートル運動の森・トラスト』。この運動の参加者の皆さんが実際に現場スタッフと共に森づくり作業に汗を流す「森づくりワークキャンプ」を10月30日~11月4日の日程で実施しました。
今年で17回目を迎えたワークキャンプ。今回は15名の皆さんにご参加いただき、合宿形式で寝食を共にしながら森づくり作業に打ち込む6日間を過ごしました。
実施日:2013年10月25日
北海道立小清水高等学校1年生21名のみなさんが知床を訪問されました。当初は、知床自然センター横のフレペの滝遊歩道の整備と知床五湖の散策を予定していましたがあいにくの雨と強風により、途中から実習内容を室内に変更することとなりました。
知床国立公園内のフレペの滝遊歩道では、多くの利用(年間3万人以上)と降雨による土壌流出により水たまりができ、その水たまりを回避することで歩道幅が広がるといった問題が発生しています。水溜りを減らすために、遊歩道上の陥没箇所に砂利を敷き詰める作業を皆さんと一緒に行いました。
小清水高校の皆さんに遊歩道の整備にご協力して頂くのは今年で3年目になります。悪天候のため、全ての箇所を整備することはできませんでしたが、 浸食が著しい遊歩道入口付近を修繕することが出来ました。皆さんのおかげで利用者の方々も快適に散策できるようになるでしょう。今年は使用した砂利サイズを昨年よりも一回り小さくしたので、散策によって砂利が遊歩道のサイドに寄ってしまう問題を解決することが出来ればと期待しています。
歩道を整備した証として遊歩道入口の看板に簡単な表記を取り付けました。その後、知床自然センターへ移動し、ダイナビジョン(知床の四季)と館内の柱展示を鑑賞しました。
午後は、知床五湖フィールドハウスで知床五湖の地上遊歩道の散策方法についてビデオを中心に学習、宿題になっていた知床五湖に関する三択クイズの答え合わせを実施しました。クイズは知床に関する事・・・例えば、「知床が世界自然遺産に登録された理由は?」「知床の木の樹皮がないのはどうして?」といった内容です。クイズは生徒同様に先生方にも参加して頂き、みんなで答えを予想しながら和気あいあいとした雰囲気で行うことが出来ました。
なかなか野外に出ることができませんでしたが、少しでも知床の魅力を知って頂き、今回の出来事を家族に伝えて頂ければと願ってやみません。小清水高校のみなさん、ありがとうございました。
(担当:佐藤)
ミクロトームで歯をスライスする
今年の8月からヒグマの年齢を調べる作業をすこしずつ進めています。
人間と異なり、野生動物に出生日を記した戸籍はありません。また、栄養状態などの影響を受けるため、体の大きさから正確な年齢を判別することもできません。年齢を調べる方法は動物の種類によって異なりますが、ヒグマの場合は歯の根元(“歯根部”と言います)のセメント質に形成されるいわゆる“年輪”を数えることが、有効な年齢査定方法とされています。
薄くスライスされたヒグマの歯
年輪を数えるためにはいくつかの作業が必要です。最初に必要な作業は、薬品を使って歯を柔らかくする脱灰(“だっかい”と読みます)です。次にミクロトームという精密な機械を使い、厚さ0.04㎜(おおよそコピー用紙の半分の薄さです!)に歯をスライスします。最後に、顕微鏡で観察しやすいように、スライドガラスに貼り付けた歯を染色し、サンプルに色の濃淡をつけます。このように作ったサンプルを顕微鏡で観察して年輪を数えます。
顕微鏡でのぞいた時の様子(4本のラインが読めたため4才と判定)
今回の作業では、約60頭分のヒグマの歯を処理してサンプルを作成しました。顕微鏡による観察はこれからです。
調査結果は知床におけるヒグマの管理・対策に活用されます。これまでに知床で確認されているヒグマの最高齢は34歳、今回の調査でどのような新しい発見があるのか、今から結果が楽しみです。
土屋
実施日:2013年10月18日(金)~10月20日(日)
斜里町主催の「植樹祭」は、今年で39回目を迎えました。
今年も準備作業のボランティアに道内および関東、関西から6名のボランティアさんが駆けつけてくれました。
実施日:2013年10月12日(土)
ボランティア1名の方とともに知床五湖に近い作業地で防風柵の補修作業を行いました。
春の暴風の影響で破損していた箇所の一部を、支柱を取り換えて立て直しました。当初設置してから年月が経過していたため、柱が腐食し折れやすくなっていたようです。
新品の支柱は少し細めのものを使いましたが、風にもしっかり耐えてくれそうな頼もしさを感じました。
(担当:東)