カテゴリー  森林再生

100平方メートル運動地 2020年度森林再生専門委員会議

遠方の出席者はリモート参加になりました。

去る11月26日、森林再生専門委員会議を開催しました。この会議では、動植物の専門家や地元の有識者が知床に集い、森づくりの作業や計画について議論を行います。なお今年はコロナ禍の影響により、遠方の出席者はリモート参加となりました。

今回の会議では、アカエゾマツの間伐材の取り扱い方が大きな論点となりました。
現在運動地では、アカエゾマツ造林地を知床本来の森に近づけるために始まった間伐により、多くの間伐材が発生しています。

 

森づくりの過程で発生した間伐材。

間伐材も森づくりの過程で生まれた貴重な資源です。これらをいかにして自然の営みで土に還すかが、現場の大きな課題になっています。会議では間伐材のチップ化やその他の方法について話し合い、次年度の森づくりの方向性を決定しました。

私たちは、運動地の森林資源を外に持ち出さないというルールの下、自然の営みを最優先に考えながら森づくりを進めています。その中で蓄えられた知見や経験は、自然との共生を目指す社会の中でも、きっと価値ある事例になるはずです。

これからも知床の自然と向き合い、一歩一歩着実に森づくりを進めてまいります。

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第26回森づくりワークキャンプ・秋 開催報告

10月30日~11月3日の期間で100平方メートル運動地の森づくりイベント「森づくりワークキャンプ」を開催しました。
合宿形式で森づくり作業を行うこのイベントは、毎年春と秋に開催しています。今年はコロナ禍の影響により春は中止となりましたが、秋はコロナ対策を行った上で開催することができました。

 

苗畑で育てた大きなカシワの苗木。掘り取り後アカエゾマツ林の中に移植します。

ワークキャンプでは、広葉樹の大きな苗をアカエゾマツ林の中に植える作業を行っています。この森づくりの手法は、エゾシカが高密度で生息する運動地に、広葉樹を確実に生育させる手法として10年程前から実施しています。
苗木は、知床で私たちが育てたものです。知床の森から採集した種子を苗畑に播き、15年~20年ぐらいかけて大きな苗木に育てます。その間、たくさんのボランティアさんがバトンを継ぐように苗畑作業に関り、長い年月をかけて植樹に使う苗木をつくります。

 

支柱の設置作業。大きな苗木は、根が張るまで支えが必要です。

今回のワークキャンプでは、参加者11名のお力添えで8本の広葉樹を植えることができました。
これまでワークキャンプで植えた大きな広葉樹の苗木は約110本です。それらはシカに食べられることも無く順調に生育しています。そして、やがて種子をつけるようになれば、アカエゾマツ造林地を知床本来の樹種多様な森に導く役目を果たしてくれるはずです。

 

 

 

アカエゾマツ林の中に広葉樹を植えました。これらがやがて母樹となり、アカエゾマツ林の環境が徐々に樹種多様な森に変わっていきます。

ワークキャンプ参加者の皆さまお疲れ様でした!皆さまのお力添えで運動地の森づくりは着実に前進しています。

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知床ウトロ学校4年生が森づくり作業を体験しました

実施日10月21日(水)

子どもたちと古い森を散策。

しれとこ100平方メートル運動の学習をしている知床ウトロ学校4年生は、6月の開拓小屋コースの散策に続き、この秋森づくり作業を体験しました。

先ずは、私たちが目指す森の姿を見るため、運動地に隣接する国有林の森を散策しました。その森は、針葉樹と広葉樹が程よく混ざる古い森です。開拓跡地にできた運動地の若い森も、かつてはこのような森だったと考えられています。子どもたちはミズナラやハリギリの大木に触れ、苔むしたトドマツの倒木を乗り越え、人の手が及んでいない森を体験しました。

 

森の中で出会った大きなミズナラ。

実りの秋を迎えた運動地の森では、ミズナラのドングリやナナカマドの赤い果実、シラカンバの果穂やケヤマハンノキの球果など、様々な広葉樹の種子を拾うことができます。その中でも子どもたちの人気を集めたのが、オオバボダイジュの実です。プロペラつきの実は、子どもたちの興味を引くのに抜群の効果があるようです。運動地の森の種子は、風や動物、そして子どもによって運ばれます。集めた種子はシカ柵コース内の森づくり作業地に蒔きました。そして、柵外ではトドマツの苗木を植えました。

子どもたちはいつの日か、木の生長を見に来ると約束してくれました。心のどこかで自然を思うその優しさは、地球規模の環境問題と向き合うこれからの時代の中で、きっと大きな力になるはずです。100平方メートル運動の森づくりは、子どもと自然を結ぶ架け橋になっています。

防鹿柵内の森づくり作業地に種を蒔きました。

オオバボダイジュの実。

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第24回しれとこ森の集い(植樹祭)開催報告

全国各地から107名の参加者が集いました。

10月11日(日)秋晴れの下、毎年恒例の「森の集い(植樹祭)」を開催しました。
今年はコロナ禍の影響により、開催が危ぶまれましたが、社会情勢に適した形で感染予防対策を行い、無事に開催することができました。当日は107名もの参加者が集い、トドマツの苗木155本を植えることができました。そして植樹後は、森の散策や知床自然センターのイベントを通して、参加者の皆様と交流を深めることができました。

 

トドマツの苗木155本を植えることができました。

全国各地から駆けつけてくれた運動参加者の皆様、また運動の活動を支える各支部の皆様、そして日頃より篤い支援をいただいている各企業様、今年も知床にご参集いただき誠にありがとうございました。

100平方メートル運動の森づくりは、皆様に支えられながら着実に歩みを進めています!

 

 

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子どもたちが100平方メートル運動地に木を植えました!

実施日:9月25日(金)

事前にヒグマについて学び、植樹活動に臨みました。

斜里町の朝日小学校6年生が、100平方メートル運動地にトドマツの苗木を植えました。
朝日小学校では、知床の自然や斜里町の取り組みについて理解を深めるため、世界自然遺産と100平方メートル運動(以下運動)について学習してきました。今回の植樹活動もその学習の一環です。運動の森づくりに参加することで地元の子どもたちは、郷土の歴史を学び知床の自然を体験します。

朝日小学校の児童にとって知床世界自然遺産地域は、同じ町内とは言え、生活圏ではないため身近な場所ではありません。植樹活動を行う前に、森の中でヒグマに遭わないための歩き方や万が一遭遇してしまった時の対処法

植樹方法を学ぶ子どもたち。

などを事前に学習します。また、子どもたちの多くが初めての植樹体験です。土の感触や作業の難しさを味わいながら、小さなトドマツを植えました。

今回子どもたちが植えたトドマツの苗木は、2017年の秋に苗畑に移植して育てたものです。その時もボランティアさんの協力を得て移植作業を行いました。その苗木が今回、子どもたちの手によって植えられました。100平方メートル運動の森づくりは、苗木に託された人々の想いをバトンのように繋いで、森づくりを進めています。

 

みんなで協力してトドマツの苗木を植樹しました。

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