カテゴリー  森林再生

第40回知床自然教室を開催しました

2019年8月1日(木)~7日(水)の日程で第40回知床自然教室を開催しました。

今年のテーマは「縁」です。

知床自然教室はたくさんの人々に支えられて40回目を迎えることができました。

今では、元参加者の子どもが自然教室に参加するようになり、世代を超えて自然を尊ぶ気持ちは受け継がれています。このように、知床と縁を繋いでくれた皆さまのおかげで、自然教室は40年に渡り継続することができています。そして、これからもこの「縁」を広げ、末永く自然教室を続けることが私たちの目標です。どうぞこれからも、知床自然教室をよろしくお願いします。

今年も連日好天に恵まれた熱い夏!第40回知床自然教室をどうぞご覧ください。

また、映画「生きとし生けるもの」の今津秀邦監督が、特別に自然教室を撮影してくれました。

知床の自然で暮らす子どもたちの映像もぜひご覧ください。

 

 

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初日(8月1日):集合、知床へ ~第40回知床自然教室~

今年は、はじめましての子が18名、久しぶりの子が29名、元気いっぱい47名の子どもが知床に集いました。

斜里町役場の開校式では、誰もがこれからはじまる自然体験にワクワクして顔を輝かせていました。今年は7班体制です。これから1週間共に過ごす班員が、7人のリーダーから発表されます。初参加の子は、はじめて顔を合わせる人ばかりで少し緊張の様子でした。でも、心配ありません。子どもたちは、同じ釜の飯を食べ、協力して困難に立ち向かう中で、すぐに仲良しになります。

開校式の後は、知床国立公園の入り口、漁業の町ウトロ漁村センタ-に向かいます。

ここでは、心と体をほぐすレクリエーションを楽しんだり、野外生活が始まる前の注意事項を学びます。また今年は、のぼりべつクマ牧場の元職員前田菜穂子さんが、子ども向けにヒグマ学習をしてくれました。

アイヌの神話や子グマのはく製を用いて語られるヒグマのお話は、明日からヒグマの棲む森へ足を踏み入れる子どもたちにとって、忘れられない時間になりました。

さあ、いよいよ明日から野外生活が始まります。

 

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2日目(8月2日):ポンホロ入り、野外生活。 ~第40回知床自然教室~

爽やかな朝、雲一つないまぶしい青空は夏日の予感。

今日は、ウトロ漁村センタ-からキャンプ地ポンホロを目指します。道のりは約5kmの行程です。

こまめな水分補給と休憩をとりながら、ひたすら歩きます。幌別川にかかる橋を渡ると、そこは世界自然遺産の中です。夏の陽射しは容赦ありませんが、木々がつくる日陰を渡るように歩き、ほどなくして森に入ることができました。木漏れ日いっぱいの森の中は、暑さを和らげ、がんばって歩いて来た子どもたちに涼しい風のプレゼントを贈ってくれます。

これから生活する森に挨拶をかわし、みんなで「ホイホイ」かけ声をかけながら森の坂道を登ると、そこがポンホロです。ポンホロ到着後は、すぐに生活をする準備が始まります。

正午の厳しい陽射しの中、かまどやトイレを作るのは大変ですが、これからの野外生活には欠かせないものです。子どもたちは仲間と協力して、自分たちの手でやり遂げます。日が西に傾く頃にはもうクタクタですが、もちろん夕食も自分たちで作ります。森の中で生活する大変さを体験することで、生きる力が身につく。それが自然教室流です。

日焼けしたみんなの顔は、毎日が全力投球の証。日増しに子どもたちはたくましくなります。

 

 

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3日目(8月3日):アイヌ民族の文化を体験! ~第40回知床自然教室~ 

鳥のさえずりや草の香り、いつもと違う朝に導かれて、ポンホロの一日が始まります。

「イランカラプテ」アイヌ語の挨拶が森に響きました。今日はアイヌ民族の文化を体験する日です。

講師が伝えるアイヌ語や手遊びは、どれもが初体験です。好奇心旺盛な子どもたちは、あっという間にそれらを覚えて、遊びのレパートリーに加えていました。

昼食には、アイヌ料理に挑戦。トウレプ(オオウバユリ)の根のでん粉をオオイタドリの茎で蒸して、お団子を作りました。野性味溢れるこの料理は、ワイルドになった子どもたちも大満足。

午後は、各班対抗でクチャ(狩り小屋)を作りました。素材はササや枯れ枝です。子どもたちは、自然の物を活用する方法を学び、リーダーを中心にアイディアを出し合い、個性あふれる小屋を作りました。

アイヌ民族の文化を知ることで、誰もが自然と共生する

ことに想いを馳せる日になりました。

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4日目(8月4日):森づくりの日 ~第40回知床自然教室~

今朝は、明け方の雨で少し涼しくなりました。半袖では少し肌寒い、知床らしい夏の朝です。

今日は恒例の森づくりの日。「100平方メートル運動の森・トラスト」の森づくりの取り組みを体験する日です。

知床自然センターの近くにある防鹿柵は、森づくりの活動を伝える場として、一般の方にも公開しています。柵内には、斜里町の植樹祭に使う苗木を育てる苗畑があります。今年の自然教室では、この苗畑の除草作業を行いました。子どもたちは夏の陽射しの下、旺盛に育った草を根気よく抜いてくれました。

そして作業後は、100平方メートル運動ハウスを見学。ここには、5万人以上に及ぶ、運動支援者の名前を展示しています。100平方メートル運動の森づくりや自然教室は、この自然を愛する人々によって実現していることを改めて学びました。

ポンホロに戻ると、今度は自然教室40周年を記念して作っている「ツリーデッキ」造りのお手伝いです。

このツリーデッキは、自然教室の卒業生が10月のイベント「しれとこへの回帰」で作るものです。その準備として資材を運びました。森づくりや資材運びでかいた汗は、自然教室名物の五右衛門風呂で流します。

青空の下で入るお風呂は気分爽快。さっぱりしたら森の中で夕涼み。森では知床博物館の学芸員が、虫の捕り方

や生態を解説。森の中には、目に見えるもの見えないもの、たくさんの命が溢れていることを実感しました。

盛り沢山の一日の締め括りは星空観察。夏の星座に包まれて、子どもたちの夜は更けていきました。

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