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100平方メートル運動の森と子どもたち

地元の知床ウトロ学校4年生が、地域の歴史と100平方メートル運動の取り組みを学ぶため、初夏の「森づくりの道・開拓小屋コース」を散策しました。

このコースは、開拓の歴史と100平方メートル運動の取り組みを伝える散策路として2017年にオープンしました。以来、環境学習や知床の自然を肌で感じられる自然体験の場として、多くの方に親しまれています。また近年、子どもたちの体験的な活動の場に最適であることから、ESD(持続可能な開発のための教育)を実践する教育機関が利用する機会も増えています。

このコースを歩くことで、40年前は畑だった地が人の手で守られ、再び豊かな森に戻っていく姿を見ることができます。子どもたちは、その自然の営みを見ることで、自然の脆さと力強さを学びます。また、知床の厳しい自然と肩を突き合わせて暮らした開拓当時の人々を知ることで、自然との共生について考え、社会と自然の繋がりを実感することができます。
このように、自然を大切に思う人々の寄付で守り育まれている運動地の森は、次世代の子どもたちにも大きな感動を与えています。

私たちは、多様な生命と不思議に満ちた自然が、子どもたちの柔軟な感性を刺激し、環境や人への思いやりを育むと信じています。それは、木を植え野生動物を守ることと同様に、社会や地球環境に好影響を及ぼすはずです。しかし今、地球規模の環境問題を解決するために変容が求められているのは、子どもたちだけではありません。私たち大人が、自然と子どもたちをつなげる架け橋になり、共に学び共に歩み、変化につながる行動を示すことが求められています。

100平方メートル運動地の森は、世代を超えて、人と自然のかかわり方を問いかけています。

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100平方メートル運動地 春の森づくり!

実施日:5/15(金),16(土),17(日)

100平方メートル運動の森づくりでは、毎年春に広葉樹を植樹しています。今年は、昨年間伐をしたアカエゾマツ造林地の中に広葉樹を植樹しました。運動地にあるアカエゾマツ造林地を知床本来の森に近づけるため、昨年から大規模な間伐を行っています。

間伐後のアカエゾマツ造林地。広葉樹林の近くに自然かく乱を模した四角いギャップをつくりました。ギャップ内の植生回復は種子散布により進行し、造林地内は徐々に樹種多様な環境へ変化します。

間伐後は徐々に植生が回復しますが、そこに広葉樹を植樹することで、植生の回復をさらに促進させることができます。しかし、エゾシカの生息地に広葉樹を植樹することは簡単ではありません。

エゾシカは広葉樹の枝葉や樹皮を食べるため、食べられないように工夫する必要があります。

まず、植樹に用いる苗木の樹冠はエゾシカが届かない高さにあることが重要です。また、エゾシカが好む樹種を植える場合は、樹皮を守るネットを巻くことで被食対策を万全にします。反面、エゾシカがあまり興味を示さない樹種もあるので、それらを取り入れることも一つの方法です。

このように広葉樹の植樹は手間がかかりますが、開拓跡地に自然を回復させる有効な手段として実践しています。

ミズナラに樹皮保護ネットを巻きました。ミズナラの樹皮は、エゾシカが積極的に食べるものではありませんが、稀に食べられてしまうため、念のため巻きます。確実に苗木を育てるためには、現在もエゾシカ対策は欠かせません。

例年は、森づくりを応援してくださる皆さまと一緒に植樹作業を行っています。しかし今年は、新型コロナウィルス拡大防止対策に伴い、少数の職員で植樹を実施しました。

100平方メートル運動の森づくりは、知床の自然を回復させると共に、自然を大切に想う人々が集い語らう場です。森づくりを通して感じたことをきっかけに、各々が地球環境に貢献するためにアクションを起こしています。そんなすてきな繋がりを増やすためにも、私たちはこれからも100平方メートル運動の取り組みや森づくりの魅力を広く共有したいと考えています。そして、知床の森で皆さんとお会いできる日を心から楽しみにしております!

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春の100平方メートル運動地

知床にもようやく春が訪れ、日に日に緑の濃さが目に見えて増していくような毎日です。

ただ、今年は、新型ウイルス感染拡大に伴い、森づくりワークキャンプやボランティアなど100平方メートル運動のイベントも開催できない状況となっており、昨日は、夏の知床自然教室も中止とする判断をさせていただきました。

そんな中でも季節は進んでいきます。

いつもお手伝いをしていただくボランティアの皆さんの
お力添えや何十年かぶりに自然教室の子どもたちの声の
ない夏がくることになってしまいましたが、これからも
たくさんの皆さんからのご支援をいただける場所であり
続けられるよう、今年も日々務めていきたと思います。

(担当:松林)

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冬期「森づくりボランティア」活動報告

実施日:2/8(土),2/9(日),2/15(土),2/16(日)

伐採木の運び出し作業。雪上での作業はとてもハードです。

100平方メートル運動の森づくりは、冬期もボランティアさんの協力を得て作業を行っています。この冬は、アカエゾマツの間伐作業を中心に行いました。
作業対象地は、植樹後15年~20年経ったアカエゾマツの植樹地です。植樹地のアカエゾマツは順調に生育していますが、アカエゾマツのみが育つ単調な環境になっています。この植樹地を知床本来の森に近づけるためには、間伐作業が必要です。アカエゾマツを適度に伐ることで林内が明るくなり、徐々に多様性の高い環境に変化し、やがて広葉樹と針葉樹が混ざり合う、知床らしい森に変わっていくことが予想されます。

 

この日、気温は終日−10度以下。極寒での活動、お疲れさまでした!

間伐は、ノコギリを使用した伐採や伐採木の運び出しが主な作業です。雪上での作業は重労働になりますが、道内外からのべ22名のボランティアさんが集い、間伐作業にご協力いただきました。また作業期間中は、吹雪や気温が-15度まで下がる厳しい環境下の活動日がありました。そんな中でも、快く作業にご参加下さった皆さま、本当にありがとうございました。この場を借りて心より御礼申し上げます。

100平方メートル運動の森づくりは、皆さまのご支援で実現しています。

 

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ダイキン工業「第17回知床ボランティア」開催報告

実施期間:2020年2月1日(土)~3日(月)

ダイキン工業の社員の皆さん8名にお越しいただき、冬の知床の自然で森づくりのお手伝いをしていただきました。

このボランティアは、ダイキン工業様からの寄付による森づくりの一環で、有志の社員の皆さんが実際の森づくりに携わるイベントです。冬の開催は、昨年に引き続き2回目です。今回は、天候の影響で予定より1日短い3日間の開催となりました。

2月の知床は、日中でもマイナスの気温が当たり前の季節です。本州からいらっしゃった皆さんにとっては、まずはスノーシューを履いて歩くところからがスタートです。慣れない雪の中、かつて植えたアマエゾマツやトドマツなどが立ち並ぶ植林地へと向かいました。

今回の森づくりは、15年から20年前に植えられた木々をノコギリを使って切っていく作業です。

 

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