カテゴリー  野生動物の調査対策

知床国立公園の道路沿いで親子グマの目撃が多発しています

知床国立公園の道路沿いで親子グマの目撃が多発しています。

その親子グマを見るために、ヒグマの真横に車を停車させる、ヒグマの後をつけるなどの、ヒグマを挑発・刺激するような行為をする人がいます。




 

母グマは自分の子どもを守るために攻撃的な行動をとることがあります。

また、人の所有物を攻撃したヒグマは、行動段階2※の問題個体とみなされます。

※知床半島ヒグマ管理計画

その場合、駆除、すなわち命を奪うことになる可能性があります。

知床に来たのだから、ヒグマを見たい・写真を撮りたいという気持ちは分かりますが、

自分の行為がきっかけで、ヒグマが殺されてしまったら、あなたはどう思いますか。

 

改めて皆さまへお願いです。

道路沿いでヒグマを見ても、降車・接近をせずに遠くから見守ってください。

 

知床のヒグマは人馴れしていますが、飼育されているわけではなく、今も昔も野生動物なのです。

ヒグマをゆっくり観察したい場合は、観光船を利用してください。

それがヒグマの命を守ることにもつながります。

 

(知床財団 村上)

 

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今年も知床ウトロ学校で「ヒグマ授業」を行いました

6月20日(土)、知床ウトロ学校で「クマ授業」を行ってきました。クマ授業とは、地域に暮らす子供たちにヒグマの生態や出会った時の対処法を伝え、知床でヒグマと共に暮らしていくためにはどうすればよいか、を学んでもらう取り組みです。当日は学校の授業参観日でもあり、8年生が1・2年生向けに授業を行う回と、私たちが3・4年生と5・6年生に向けて授業を行う2部構成で実施しました。

 

まずは8年生から1・2年生への授業です。 

ヒグマの大きさを自分たちで作成した実物大のタペストリーで説明する8年生。
1・2年生、びっくりしていました。

 

クイズやロールプレイングを交えつつ、盛り上がりながら楽しく学んでいきます。

 

1~6年生の間、今まで自分たちが学んできたことを教える立場に立って伝えるのは、きっと難しくて緊張したことと思います。でも、分かりやすくて楽しくて、いい授業でした。

そして、私たち知床財団スタッフから3・4年生、5・6年生にむけた授業です。

いつもはクマ対応に奮闘するスタッフが授業を行います。子どもたちも真剣です。

 

本物の頭骨を使い、ヒグマが雑食であることを説明するスタッフ。

 

私たちが生活している場所のすぐ近くにヒグマも暮らしていること、ヒグマがどういう動物なのかということ、ヒグマと出会ったらどのように行動すべきかということを聞いてもらいました。そして授業の中では、もう一つ大事なこととしてゴミの問題も取り上げています。最近の不法投棄の問題を例とし、ゴミを捨てないことをみんなに約束してもらいました。

ヒグマが普通に暮らしている知床で、私たちが彼らについて学のはとても大事なことです。この先、世代が変わっても子どもたちがヒグマについて学び続け、それが知床にとっての当たり前になれば嬉しいです。

(担当:近藤)

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地域の皆様と「クマ活」パートⅡ!

5月21日、22日に実施した北こぶしグループ様との「クマ活」、続編のご報告です。
6月17日、18日の2日間、前回刈り切れなかったところと、この1か月の間にぐんぐん伸びた
国道沿いの草を刈りに再度出陣いたしました。

太陽のエネルギーと雨水をたっぷり吸収した笹薮たちは元気いっぱいで
1か月前とはまるで違った手応え!
刈り込みばさみを何度も動かすものの、強靭な茎に阻まれ、なかなかサクッと刈れません。

 

 

 

 

 

なんとしても今日中に刈り切りたい!と、最後は人海戦術で立ちはだかる笹薮に
パワフルな男性陣たちを一気に投入。
おかげで刈り残しも全て終了、最初は見えなかった海まで見えるほど見通しがよくなりました。

 

 

 

 

 

こちらは国道沿いのオオイタドリの壁。左が草刈り前、右が草刈り後です。
おかげで一気にスッキリしました。みなさんの労働力のすごさがうかがえます。
これでヒグマがいつ出没しても一目瞭然です。
北こぶしグループの職員の皆様、今回もありがとうございました!
(担当・山本)

 

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地域の皆様と「クマ活」!

5月21日、22日と2日間かけてウトロの街中の草刈りを斜里町ウトロで宿泊業を営む、北こぶしグループ様とともに実施しました。

北こぶしグループ様は今年で60周年を迎えるとのことで、この記念すべき年を機に、
「知床をつづけていく」活動へ着手し、地域の課題を解決していくために今なにが必要か、
私たち知床財団にお声がけいただき、以前から一緒に打合せを続けて参りました。

そこで活動のひとつとして挙がったのが名付けて「クマ活」、草刈り作業です。
たかが草刈り、されど草刈り。草刈りがどうして今、知床に必要なのか。
一見すると「景観上よくないからね」「街をきれいにするためでしょ」などというご意見が聞こえてきそうですが、ここ知床の市街地では草刈りが人にとってもヒグマにとっても死活問題につながるのです。

知床、ウトロの街はまわりをぐるっと一周電気柵で囲まれていて、人の生活圏とエゾシカやヒグマとの境界線を作っています。ただし、これは100%の境界線にはならず、海側はもちろん開いていますし、川を伝ってヒグマに街中に入られてしまうこともあります。
一度柵の中に入り込んでしまったヒグマを外に追い立てるのは中々大変。
笹薮の中にひとたび潜り込もうものなら、姿は全く見えなくなり、どこへ行ったのか、我々対策スタッフもお手上げになることもあります。
さらには藪の中を体を隠しながら進み、知らぬ間に民家のすぐ裏までヒグマが近づいてしまう危険な事態にもなりかねません。
市街地の中にヒグマが入り込み、危険な状態だと判断した場合、最悪ヒグマを捕殺することもあります。

そこで、草刈りをして市街地の中の見通しをよくし、ヒグマに隠れられないようにしておくことが
人の生活の安全を、そしてヒグマの命自体を守るためにも、とても大切なのことなのです。

 

作業と草刈りの意義を説明するクマ対策スタッフ。

背丈を超える高さの笹にも立ち向かいひたすら刈る。

手刈り用の刈込ばさみ。

 

 

 

 

 

 

 

 

2日間でのべ70人もの北こぶしグループの職員の方々が現場で一生懸命、しかも手で、草刈りを行ってくれました。おかげで目標だった場所の草刈りは全て終了、すっきりくっきり周囲が見渡せるようになりました。
北こぶしグループの皆様、本当にありがとうございました。

「ヒグマと人を守る」ため、草刈り活動はこれからも続いていきます。

 

ちなみに、
事務所に帰り、午後からパソコンに向かってマウスを動かす私の手は
はさみを握り続けたおかげでプルプルと震えておりました…(笑)。
参加者の皆様、大変お疲れさまでした!

 

 

 

 

 

 

 

 

(担当:山本)

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不法投棄が絶えぬ世界遺産

知床は原生的な自然が色濃く残っており、多くの野生動物が生息する場所です。

国立公園内の道路脇でヒグマを目撃することも、珍しくありません。

知床連山


エゾシカ


ヒグマ


 

そんな場所でも、今年度に入ってからゴミの不法投棄が3件確認されています。

 

(1)2020年4月16日 国立公園内 幌別地区 見晴橋の下

 回収物:みかん約50個、シャンプーの容器、建築資材等


投棄されたみかん

 


回収したゴミ




 

(2)2020年4月29日 国立公園外隣接地 幌別橋のたもと

回収物:もやし、キャベツ、空き缶、掃除機、電気髭剃り、食品トレー等

ミズバショウが咲いている場所に不法投棄されたゴミ


捨てられたキャベツ

回収したゴミ。掃除機や電気髭剃りもあった。



 

 

(3)2020年5月1日 国立公園内 幌別地区 見晴橋の下

回収物:タイヤ、建設資材、衣服洗剤、中身の入ったジュースの瓶、弁当の空箱等

投棄されたジュースなどの缶やペットボトル



回収したゴミ。タイヤもあった。

 

 

 

集めたゴミを確認すると、地元の人が捨てたと思われるゴミとビジターが捨てたと思われるゴミの両方が混在している状況でした。

前段でも述べたように、ヒグマをはじめとする野生動物と人との距離が近いがゆえに、ゴミの投棄だけの問題ではなく、野生動物との軋轢(問題)が発生します。

私たち知床財団は、軋轢を解消するために、情報発信や利用者への指導啓発を行っています。

ですが、実際に不法投棄する現場を目撃するケースは無く、本人に指導できたケースはありません。

 

改めて、皆様にお願いです。

食べ物を含めたゴミの投棄は絶対にしないでください。

特に知床では、人為的な食べ物を口にした野生動物が駆除または交通事故等により命を絶たれるケースが発生しています。

2020年4月18日には、見晴橋の近くで、ビニールが入ったヒグマの糞が確認されています。


ビニール袋が入ったヒグマの糞




糞の中からでてきたビニール袋



 

そもそも不法投棄自体は、知床に限らず、社会一般的にやってはいけない事(犯罪)です。

そして、今は閑散としていますが、例年なら遠方から多くの方々が知床に訪れます。

その方々に、ゴミにまみれた世界遺産を見せるのではなく、本当に訪れて良かったと思っていただけるような、本来の知床を見てほしいと、私たちは願っています。

 

地域の皆様、ビジターの皆様、ゴミはきちんと処理してください。

蓄積されたゴミは後世に残ります。

私たちの子孫に残すものがそれでいいわけがありません。

今後もゴミの不法投棄が無くなるまで、情報発信を続けていきます。

皆様にも、ご支援・ご声援をお願いいたします。

 

 

追記です(5月6日)。

5月5日、ビニール袋をくわえたコグマが幌別駐車帯近くで確認されました。

この場所は先日もゴミを回収した場所でした。

例年ゴミの多い場所ですが、今年は利用者が少ないにもかかわらず、ゴミの投棄が目立ちます。

おそらく、コロナウィルスの影響により、近隣のコンビニエンスストアのゴミ箱が撤去されており、また飲食店や道の駅等の各施設も閉鎖されているため、ゴミの投棄が増えているのではないかと思われます。

皆様、どうか どうか ゴミは責任を持って必ず持ち帰ってください。

人のゴミが原因で野生動物が不幸な道(駆除または交通事故等により死亡)をたどるのは、絶対に避けたいのです。

心からのお願いです。

 

※このビニール袋はヒグマ対策員が回収しています。

 


ビニール袋をくわえたヒグマ

 

 


 

 

(知床財団 村上)

 

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