知床五湖の園芸スイレンを除去しよう!

知床五湖がさかさまの連山を映し出す「逆さ連山」は、知床を象徴する景観のひとつです。
近年この景観が、外来種の園芸スイレンによって脅かされています。
そんな園芸スイレンを除去する、一般参加型のイベントを6月21日、22日の2日間で開催しました!

スイレンが繁茂して、逆さ連山が隠れはじめています
一見美しく花を咲かせるスイレンですが、その繁殖力はすさまじく、「根茎」という太く丈夫な根のネットワークが張り巡らされています。
放っておけば、「逆さ連山」はおろか、水面さえ見えなくなってしまいます。
黄色いかわいらしい花を咲かせる希少種「ネムロコウホネ」などの生育も妨げてしまう可能性もあります。

絶滅危惧Ⅱ類のネムロコウホネの花と葉
専門家から、除去対象のスイレンの特徴やイベントの開催目的などについてレクチャーを受けた後、カヤックの乗り方を教わります。除去を行う一湖までは、カヤックや道具もすべて自分たちで運びます!

スイレンの葉は丸く、切れ込みがあります

カヤックの乗り方をレクチャー
準備ができたら、いざスイレン除去へ!
あいにくの天気でしたが、楽しくたくさんスイレンを除去することができました。

前半はあいにくの霧

操作に慣れてきて自由自在に除去!
除去方法は、スイレンの葉の切り込みの方から手を入れ、手前に倒して葉の付け根から折り取るだけ。折り取った葉は裏返して水面に漂わせます。風が水面の葉を押してくれるので、きれいな水面が自然に現れるように計算されています。

カヤック上からスイレンの葉を除去する様子
決して「外来種だから悪ものだ!」ということではありません。
知床五湖の園芸スイレンは景観を華やかにするために観光開発の一環で持ち込まれた可能性が高く、これから私たちが次世代に残していきたい知床五湖を守るため、環境省事業としてスイレンを除去することが決定しました。
2024年から本格始動したこの事業は、関係機関での実施だけでなく、今回のような一般参加型のイベントとしても実施しています。国立公園という特別な場所でカヤックに乗り、外来種駆除まで体験できるこのイベントはとても人気で、定員いっぱい約30名のご参加をいただきました。

スタッフと参加者で集合写真(21日)
遠方からもたくさんご参加いただき、ありがとうございました!
これからも知床のファンである皆様と一緒に、大切な景色を伝えていきたいと思っております。
来年度もイベントを開催予定ですので、ぜひ皆様のご参加をお待ちしております。

知床自然センターのカウンターに飾られたスイレン





