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2021年「クマ活」実施しました。

斜里町ウトロで宿泊業を営む北こぶしリゾート様と一緒に昨年度からはじめた「クマ活」を
今年も実施しました。
クマ活とは北こぶしリゾート様のCSR活動のひとつで、
知床のヒグマを守り、そして人の暮らしも守っていくことを目的とした活動です。

クマ活では、市街地周辺の草藪を手で地道に刈り取る作業を行っています。
草刈りによって見通しを良くし、ヒグマが安易に街に近づけないような環境を作って人の生活の安全を確保することはもちろん、ヒグマを捕殺しなければならないような状況をなるべく作らないよう、こうした対策を行っています。

昨年は北こぶしリゾートの職員の方々のべ100名以上の力を借りて市街地の周りや中の草刈りを行いましたが、2年目の今年は同社とお付き合いのある一般企業の方や、地元で飲食店を経営したりガイド業を営んでいる方々など、多様なメンバーでの実施も実現しました。

作業開始前に説明を聞く参加者の皆様

初めて参加する方には、実際の作業を行う前日にウトロ地域でのクマ事情などを含めて
知床のヒグマに関するレクチャーを実施させていただきました。
ただ活動に参加するだけではなくレクチャーや活動を通じて、少しでも知床で起きていること、抱えている課題を知ってもらい、参加者の方々がご自身の地元へ帰ったあとに、何か考えるきっかけになれば嬉しく思います。

人もすっぽり隠れてしまうほどの背丈のオオイタドリ。

はじめてクマ活に参加した企業の方々からは、
「何度も知床に訪れていたがヒグマと人との間の軋轢など課題があることを初めて知り、目線が変わった」「草刈りがヒグマ対策に有効とは知らなった」
など普段はなかなか聞くことができない率直な意見や感想を聞くことができました。

今回のクマ活当日には、ちょうど札幌の市街地でのヒグマ出没騒ぎがあり、スタッフはじめ参加者の皆様の活動にもより一層気合が入っていたのではないかと思います。

人海戦術で草刈り作業がグングン進んでいきます。

1時間もすると目の前に広がっていたオオイタドリの林が一掃されました。

 

知床での草刈り、そして「クマ活」をこれからも地道に続けていき、
知床がヒグマにも人にも住みやすい場所であり続けるよう努めていきたいと思います。

(担当:山本)

 

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