アメリカオニアザミの除去作業を行いました!
きれいな花を咲かせるこちらの植物…。

知床国立公園内で猛威をふるっている外来種、「アメリカオニアザミ」なんです!
外来種は敵だ!というわけではなく、アメリカオニアザミの特徴が駆除の理由です。
というのも、驚くべきはその繁殖力。
綿毛になるまで放っておくと、これが広い範囲に飛んでいき、爆発的に増えてしまいます。

アメリカオニアザミの綿毛

この花の1本1本が大量の綿毛になることを想像すると、全面アメリカオニアザミになってしまいそうですね。
もちろん、数の多さだけが理由ではありません。
・鋭いトゲがあり、少しでも成長すると手が出せない
・乾燥にとても強いため、風が強く、寒い知床でも生きていける
これらの理由が、猛威を振るっている大きな特徴だと考えられます。
今回アメリカオニアザミの駆除を行ったのは「フレぺの滝遊歩道」です。

ハンゴンソウやわらびの背丈が高くなってしまうこの季節、アメリカオニアザミを探し出して藪に分け入り、根っこを探し出して、根っこごとバールやピッケルで掘り取ります。


軍手だけではトゲが貫通してとても痛いので、猛禽類保護などでも使用する皮手袋を装着して回収します。
回収したアメリカオニアザミは、トゲで破れにくい麻袋などに集めます。

麻袋に入ったアメリカオニアザミ
たった1時間30分ほどの作業でも、回収したアメリカオニアザミは袋いっぱい!

回収したアメリカオニアザミ
これでもまだまだたくさん残っていて、既に来年の作業計画の話が挙がっていました。
来年度の課題は、まだ綿毛になる前の早い時期(6月ごろ)に複数回の除去実施し、種の飛散リスクをさげることと、アメリカオニアザミが多いエリアを正確に把握して、作業効率を上げることです。
人員の確保も欠かせません。
シカの頭数が増えたことで、やわらかい草が食べられてしまい、植生の多様性が失われつつある近年、シカにも食べられることのないアメリカオニアザミは、さらに広がる可能性があります。
残念ながら、対処法の絶対的な正解はまだわかりません。
知床の自然を少しでも先につなげる活動になっていたら嬉しく思います。

フレぺの滝と知床連山





