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活動ブログ

第31回 森づくりワークキャンプ 活動報告

10月27日~31日、第31回目となる「森づくりワークキャンプ」を開催しました。

今回は長く参加しているベテランから、若い初心者の方まで12名が全国から集まりました。

ワークキャンプでは合宿形式で食事の準備も参加者が行い、共同生活をしながら、参加者同士が交流し合える斜里町主催のイベントです。

 

1日目は、遠路はるばるやってきた参加者どうしの顔合わせです。

移動の疲れを温泉に入って癒し、翌日からの作業に備えます。

2日目から森づくり作業開始です。

まず最初は、広葉樹の大型苗の掘り取りですが、ベテランの方が率先して動いていただき、初めての方たちもスムーズに作業に入れました。

直径80cm、深さ60cmの根鉢を掘り取る作業は、大きくドーナッツ状に穴を掘るのですが、ササや樹木の根があり行く手を阻みます。

深く掘ったら根を切るためにスコップを水平にしてひたすら掘っていきます。

これがなかなかの重労働で、皆さんフーフー言いながら交代で進めていました。

スコップを蹴り込み根を切って掘っていきます

倒れないようにロープで固定します、安全第一!

 

次は、苗木を植える場所に支柱を立てる作業です。

深さ70㎝の穴掘り、穴に支柱をはめ込んでから土を入れて突き固めます。

単調な作業ですが、皆さんとっても勢いがありハイテンションで進んでいきます。

みんなで楽しくワイワイと進めてていきました

 

3日目は苦労して掘り取った大型苗の植樹です。

クレーンで吊り上げて、大きく深く掘った穴に位置と角度を決めて落とし込んでいきます。

天気に恵まれず、時折みぞれが降る時間帯もありましたが、皆さん、声を掛けながら安全第一で作業を進めます。

横木の取り付けは、初めて使う「しの」という道具を使って番線(太い針金)を締め込んでいきますが、脚立の上で力一杯「あおり」を入れる作業は少し緊張感のある作業でしたが、しっかりと固定することができました。

固定を外すまでの数年、しっかりと苗木を支える横木になってくれそうです。

脚立に立って番線を締めあげます

 

無事に植樹作業が完了したので、今年度新しい取り組みを行っている間伐材防鹿柵内に、広葉樹の種子を撒いていただきました。

間伐材を使った防鹿柵の中で、広葉樹が芽吹いて育ち、樹種が多様な森が作られることを願っています。

自然の種子散布みたいに、少し土を被せるだけです

 

4日目は、知床の森の中からトドマツの小苗を掘り取って、シカ柵内の苗畑に植え替える作業です。この小苗は苗畑で大切に育てて、4年後の植樹祭でまた知床の森に植樹して、豊かな森を作っていきます。

合計212本のトドマツ苗木を掘り取りました

 

午後は、100平方メートル運動の森づくりが目指す森の姿を、皆さん紹介しました。原生の森を歩いていただき、アカエゾマツ造林地やシラカンバが多い若い森とは全く違う、深い森を眼で肌で感じていただきました。

苗畑に広葉樹の種子を植えました

森づくりの最終目標である原生の森を感じて貰いました

 

最終日は、5日間を通して、皆さんが取り組んだ森づくりの感想を発表していただきました。

「10月なのに雪が降る知床の過酷な環境を美しいと感じた」や、「植樹や苗の掘り取りなど貴重な体験が出来た」などの感想をいただきました。

皆さん、お疲れさまでした

 

皆さんが植樹した苗木や撒いた種子が、大きく育っていく姿を、この先もぜひ見に来てください。

また、来年もワークキャンプに来ていただけることを心待ちにしています。

お疲れ様でした。ありがとうございました。

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