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2022年は幌別川及び河口付近へは立ち入らないでください

ヒグマの出没状況から、2022年度は幌別川及び河口付近への立ち入り自粛を要請します。

本処置は、関係機関で定めた「幌別川河口釣りガイドライン」に準じています。

詳細や経緯については、以下をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

知床国立公園の斜里側入り口に位置する幌別川河口付近の海岸は、サケ・マス釣りの人気スポットであり、遡上シーズンには多数のヒグマも出没します。

 

2020年~2022年現在で、幌別川周辺におけるDNAの検出履歴等から、幌別川を利用していると考えられるクマは計24頭います。しかし、未検出個体もいると考えられ、これ以上の個体が利用しているものと見られています。

 

これまで幌別川では、釣り人の志団体「幌別の釣りを守る会」(以下、釣りを守る会)と知床ヒグマ対策連絡会議を構成する行政機関(構成組織:環境省、北海道森林管理局、北海道、斜里町、羅臼町、標津町、知床財団)が協力し、幌別ルールの設定や、「幌別川河口釣りガイドライン」の策定など、ヒグマとのリスク軽減のために様々な対策を実施してきました。

 

「幌別川河口釣りガイドライン」

https://drive.google.com/file/d/1zEy3vC22PumcWFXpdWqlZrB6uCxQrfZ5/view?fbclid=IwAR2NI-oXy_YmEInRRzJ2v7qTzXsGVd9_2-QBJnod5eDlQrwRJnE3iebUrnc

 

これまでの経緯については、過去の記事をご参照ください。

https://www.shiretoko.or.jp/report/2020/09/5377.html

 

しかし2020年には、人から魚を奪うことを学習し、行動がエスカレートしたヒグマが捕殺され(詳細は下記URL)、他にもゴミに餌付いた要注意ヒグマが生存していたことなどから、捕殺後も関係行政機関により自粛が要請されました。

https://www.shiretoko.or.jp/report/2020/08/5323.html

 

 

【2021年度の状況】

2021年度は、ヒグマのリスクがより高い右岸への立ち入り自粛を要請し、シーズンが始まりました。しかし、ルール周知徹底のためにこれまで実施していた腕章システムを新型コロナウイルス感染拡大防止のため休止せざるを得ず、さらに幌別川を訪れる方も特に多かったため、ルールが遵守されない状況が度々発生しました。このままではヒグマとの軋轢や人身事故発生の可能性が高いと判断した釣りの会からの要請を受け、関係機関での協議の結果、全面自粛となりました。(詳細は下記URL)

https://www.shiretoko.or.jp/report/2021/08/5671.html

 

その後、時間やエリアを絞って釣り場を開放する、試行開放が9月中旬より約1か月間行われ、この開放期間は大きなトラブル等なくシーズンを終えることができました。

https://www.shiretoko.or.jp/report/2021/09/5698.html

 

 

【2022年度の状況】

2022年冬眠明け~7月4日までの幌別川周辺でのヒグマの目撃件数は74件と、昨年に比べ倍近くにのぼり、ヒグマとの遭遇リスクが例年以上に高いと予想されます。また、2020年より懸念されているゴミに餌付いたヒグマの生存も引き続き確認されており、今年の5月、6月には人為的なゴミに執着している可能性のあるヒグマが新たに確認されています。さらに、幌別周辺を行動範囲とする親離れしたばかりの2歳のヒグマが車両に近づき、タイヤやドアミラーをかじる等の問題行動が少なくとも3回確認されています。

 

 

初めに記述した通り幌別川は、ヒグマが特に高密度に生息している世界遺産地域との境界にあり、斜里町内にある他の河川と比べてもヒグマの出没が突出して多く、軋轢や人身事故の可能性が極めて高い河川です。幌別川と同じく、毎年多くの釣り人で賑わうフンベ川における2021年のヒグマの目撃件数が15件であったのに対し、幌別川周辺での目撃件数は100件と、その差は歴然です。

 

 

2022年度の幌別川河口付近におけるヒグマの状況は、上述の通り問題個体が多く確認されており、ヒグマの出没の多さからも、例年以上に人とヒグマの危険な遭遇や人身事故の可能性が高い状態と言えます。

 

 

そのため関係機関で協議の結果、2022年は幌別川や河口周辺海岸への立ち入り自粛を要請します。

 

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