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ダイキン工業「第14回知床ボランティア」開催報告

実施期間:2018年9月20日(木)~23日(日)

この週末、ダイキン工業の社員の皆さん10名が秋の知床を訪れ、羅臼町のルサ地区で防鹿柵の設置作業に汗を流しました。

この企画は、2011年より始まったダイキン工業様からの寄付による森づくりの一環で、有志の社員の皆さんがボランティアで実際の森づくり作業に関わるというものです。この秋で14回目の開催となり、今回はいつも斜里町側を離れ、お隣の羅臼町にて作業を行いました。

ルサ川の河口にあるルサフィールドハウスの裏手には、石がごろごろとした草地が広がっています。かつてここには、湿地や灌木林があったそうなのですが、今はその面影はありません。そこで、昨年から地元の方のご寄付を受け、この場所での森づくりをスタートしています。

今回は、昨年設置開始した小さな柵を拡張する作業を行いました。柵を立てるといっても、足元や地面の中には石がごろごろしているため、穴を掘ることはできません。そこで、これまでの森づくりのノウハウを活
かし、柱を立てず、支柱をトライアングルで組ん
でいく方法で作業を進めました。

 

実はこの石だらけの場所でも、よく見るとシラカンバやトドマツなどの小さな苗木が石と石の隙間からたくさん顔を出しています。

しかし、これらの苗木はなかなか大きくなることができません。それは、小さなシラカンバなどの広葉樹はシカに食べられてしまうことが理由の一つです。もう一つは、ルサは風が強く、特に冬場は、雪が吹き飛ばされて積もらず、苗木が冷たい風にさらされて育ちにくくなるからです。

このような環境の中で生きている苗木の成長を助けるため、シカに食べられないように周りを囲い、雪を止めて雪の”ふとん”をため、柵の下側には横板を打ち付けました。

足場の悪い場所での作業、慎重にひとつひとつ進め、10メートル四方の小さな柵をもう一つ立てることができました。

 

今回の宿泊は、いつもの宿舎の他に羅臼の民宿でも一晩を過ごしました。どちらも地元の食材をふんだんに取り揃え、森づくりだけではなく、朝昼晩の食事を通しても知床を満喫していただきました。

最終日には、これまでダイキン工業の皆さんを始めたくさんのボランティアの皆さんにお手伝いいただきながら進めてきた、これまでの森づくりの現場を巡りました。

 

今回皆さんといっしょに立てた柵の中の苗木が見た目に大きくなるのは、5年後、10年後の未来です。

今回ご参加いただいた皆さん、ほんとうにありがとうございます。また知床の森でお待ちしています。

■ボランティアさんからひとこと:

・3回目の参加となり、過去の活動の足跡を見ることができ感慨深いものがありました。 又、植物の成長がゆったりとしたものであり、森の再生がいかに根気のいる時間がかかるものであることを実感しました。知床財団その他関係者の方々との共同作業及び交流会も毎回楽しく忘れられない思い出です。(O・Jさん 60代 男性)

・実質2日の短い間でしたが、財団の方々と共に働き、寝食も共にできて知床のことがとても好きになりました。作業を始めたときには完成できるかな?と思いましたが段々と慣れてきて予定のところまで完成できて嬉しかったです。また知床に行って、あの柵の中で木が育っているのを見てみたいものです。(K・Tさん 60代 男性)

・鹿やキツネ、海鳥などを実際に見て、自然との共生を感じられたのは感慨深かったです。防風防鹿柵の設置は重労働で、人手がたくさん必要だと思いました。以前来たボランティアが作った柵の中に入って、1

0年20年先はこんな風になるのだと説明を受けて実際に見たとき、柵の効果に納得できましたし、10年後20年後知床へ行ったとき、ボランティアに携わったことを素直に喜べると感じました。(K・Sさん 20代 女性)

・活動を通じて自然保護・復元の難しさを実感できました。また、知床という初めて触れる大自然を通じて普段何気なく暮らしている地元の環境について考えるようになりました。また、いつか知床にも帰ってきたいと思います。(F・Dさん 30代 男性)

・三現主義といいますが、まさに現地で現物を見て現実を知れたことは、メディアを通して見聞きするのとは全く違い、とてもいい経験になりました。ボランティア活動のリピーターがいるのも納得です。今回の知床ボランティアに参加し、改めて、破壊した自然・生態系の再生の難しさを実感しました。また、ボランティア活動の内容だけでなく、植生や野生動物など知床の自然環境、斜里や羅臼のこと、北方領土など、様々なことを少しずつではありますが財団の方々と話できたことで、とても勉強になりました。
(N・Jさん 30代 男性)

・実際のボランティア作業は本当に一瞬で、地球規模で見たらとても小さな貢献なのかも知れません。しかし周りの人へ、実際の現場の想いや状況を伝えていけば、行った作業は小さくても、少しでも影響を与えていけるんじゃないかと考えます。本当に参加して良かったと思います。(S・Hさん 20代 男性)

・企業からの一時的な寄付金だけで終わるのではなく、このようなボランティアが現地の方と一緒に活動する時間を持ち、そのつながりが広がっていくことが大切だということを実感しました。記念に購入したエコボトルは使うたびに知床とのつながりを思い出させてくれると思います。(S・Yさん 30代 女性)

・知床の自然は、どれも始めてみるもので、これがなくならないよう少しでも力になっていけたらと思います。また、20年前の柵と森を見て、今はどれくらい成果があるか分からないけれど、いつか必ず実を結ぶのだなと実感しました。また知床にも行けたら、色んな人に良さを伝えたいと思います。(N・Sさん 30代 女性)

・雄大な知床の自然に触れ、また財団の方々のウエルカムな雰囲気に、すっかり4日間のボランティアを楽しませて頂きました。作業中はこのような柵が本当に知床の森のためになるのかと半信半疑でした。しかし、全作業終了後に過去に作られた柵と、その柵の中にたくさんの木々が生えているのを実際見せて頂き、効果を直ぐに求めるのは人間のエゴであり、生命を相手にする難しさとそこに関わる意義を実感することができました。私たちが作った柵の中が森でいっぱいになるのは随分先のことですが、今から楽しみにしています。(H・Rさん 30代 女性)

 

 
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