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ドングリの豊凶調査

9月上旬にミズナラのドングリの豊凶調査を行いました。

 

 

 

 

 

 

 

ヒグマにとって、ミズナラのドングリは脂肪を蓄えるための重要な餌資源ですが、その生産量には年変動があります。つまり、豊作の年もあれば、並作の年もあり、ドングリが極端に成らない凶作の年もあるということです。そこで、ドングリの成り具合を調べるために行うのが豊凶調査です。

調査方法は様々ですが、今年は双眼鏡を使って枝先についているドングリの数を数える「双眼鏡カウント法」を用いて調査を実施しました。この調査方法にはいくつかのメリットがあります。

・ドングリが熟す前の早い時期に調査を実施できる。
・少ない人数で調査を実施できる。
・調査時間が短い(二人で調査を実施すれば、30秒×3回で一本の木の結実程度が知れる)
・成りが良い、悪いなどの主観ではなく、結実程度を数値として定量化できる。

 

ミズナラの成り具合には地域的な同調性があると考えられ、本来は知床半島の全域で調査を実施するべきですが、作業量の関係で幌別エリアの10本のミズナラを対象に調査を実施しました。ですので、下記に示す調査結果はあくまでも知床半島の一部地域の限定的な参考データとなります。

10本の木を対象にしたカウント調査の結果は平均で<25.9個/30秒>となりました。
同一の手法で実施された他地域の調査結果と比較すると、
幌別エリアのミズナラの結実は豊作の年と言えそうです。
(ただし、調査エリアが限られ、サンプル数が少ないといった課題があり、調査範囲を広げ、調査木を増やすと別の結果になる可能性があります)

また、下のグラフの通り、同じエリアで調査を実施しているのにも関わらず、
ドングリの生産量には指標木間で開きがあることが分かります。

 

 

 

 

 

 

 

特に指標木Aは、ものすごい数のドングリをつけていますが、
来年はまったく実をつけないかもしれません。
果たして、来年はどのような調査結果になるのか、継続的にでデータを蓄積することで、
面白いことが見えてきそうです。

(担当:梅村)

 

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