知床財団の活動報告 >> 2010年1月
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2010年1月31日

●樹皮食いと樹皮保護

P1020783a.jpg2010年1月31日(日)

前日に引き続きボランティア二名の方にご参加いただき、この日は樹皮保護ネットのメンテナンス作業を行いました。

快晴の中、目的地に向かっていると、白と青の世界の中、鮮やかな黄色が目にとびこんでくることがあります。

P1020818a.jpgこれは、樹皮をシカに食べられたキハダという木々の姿です。食べ跡と雪の上に落ちた皮から見ると、たった今シカに食べられた様子です。幹の皮を一周食べられた木はやがて枯れてしまいます。

現在、知床の森づくりは、その大部分をシカ対策に充てざるを得ない状況です。ただ、この森づくりの目的はシカ対策ではありません。数百年先の「原生の森の再生」という目標を見定めて、試行錯誤を繰り返しながらこれからも一歩一歩を進めていきたいと思います。

(担当:松林)

2010年1月30日

●防鹿柵の補修作業。

P1302608.jpg2010年1月30日(土)

ボランティア二名の方にご参加いただき防鹿柵の補修作業を行いました。

先週の作業の際に、防鹿柵の柱が一本傾いているのを見つけました。今は雪が深く降り積もっているためすぐに倒れることはないと思われるのですが、知床の冬は何が起こるかはわかりません。

P1302619a.jpgもしこの先強い風や雪が吹き、柵が倒れたら、柵の中に育つ小さな木々はシカに食べられてしまうでしょう。それは木の命が失われるだけではなく、この木々を守り育てるためにご協力いただいたたくさんの皆さんの時間と労力を無駄にしてしまうことを意味します。

この日は、万が一に備え、ひとまず雪が解ける季節までは倒れないように、柱の前後に斜めに支柱を入れる仮補修を行いました。雪の中での仕事では、釘やペンチなどの道具を落とさないように慎重に作業を進めます。最後に柱がぐらぐらしないか確認して作業は終了です。


雪が解け、柵の中に育つ木々の葉が芽吹きだすころ
に、本格的に傾いた柱を交換する作業を行う予定です。

(担当:松林)

2010年1月25日

●ボランティア活動報告 2010年1月23、24日

100123kanban.jpg実施日:2010年1月23、24日

今年最初のボランティア活動には、神奈川県から1名、北見市から2名、地元斜里町から1名の計4名の方にご参加いただきました。

1月23日は「スノーシュー・歩くスキーコース」のコース標識の設置とその周辺での樹皮保護ネットのメンテナンス、24日は岩尾別川沿いの樹皮保護ネットのメンテナンスをお手伝いいただきました。ありがとうございました!

詳しい作業の様子はこちら ⇒ 『森づくり日誌』

続きを読む "ボランティア活動報告 2010年1月23、24日"

2010年1月24日

●樹皮保護ネットのメンテナンス

100124樹皮保護メンテ.jpg2010年1月23日(土)~24日(日)

「スノーシュー・歩くスキーコース」
の設置と同時進行で樹皮保護ネットのメンテナンス作業を行いました。

ネットや脚立その他もろもろの道具をそりに積んで現場まで出発です。夏場なら車であっという間の目的地も雪で閉ざされたこの季節はそこにたどり着くだけでも一仕事です。

効率だけ考えれば行きやすい時期に作業をするのが一番なのですが、それぞれの季節にはやらなければならない作業が目白押しのため、どうしてもこの樹皮保護ネットのメンテナンスは冬の季節になってしまいます。

今回もボランティアの皆さんのお力を借りて、これまで巻いたネットの補修や継ぎ足しなどを行いました。運動地の中で
樹皮保護ネットを巻いた木は約800本、この冬を乗り切れる
よう今後も巡視とメンテナンスを継続していく予定です。

(担当:松林)

2010年1月23日

●スノーシュー・歩くスキーコースの設置

100123sinrin-course.jpg2010年1月23日(土)

ボランティア4名の方とともに、「スノーシュー・歩くスキーコース」のコース標識を設置しました。

出発時はズシンと重い看板たちですが、進むにつれ数が減って軽くなります。いやはや、そうするとやっとまわりの景色が見えてきました。ネズミ類の足跡、羽をひろげた鳥の着地跡、・・・開拓当時に岩に書かれた文字もありましたよ。

100123sinrin-course2.jpg今回設置したのは、森づくり作業を知る「森林コース」(約2.5km)と、開拓の足跡をたどる「開拓地コース」(約3.5km)の2コース。

オープンは1月30日(土)~3月中旬までを予定しています。防寒対策を十分にしてご利用ください(知床自然センターのインフォメーションカウンターで コース地図をお配りしています。ぜひお立ち寄り下さい)。

詳しい内容はこちら⇒「スノーシュー・歩くスキーコースのご案内」

(担当:馬谷)

2010年1月15日

●冬の運動地

100115絆の森連山.jpg2010年1月15日(金)

年が明け今年初めての運動地の巡視を行いました。

知床自然センターから知床五湖までの約900ヘクタールの運動地には、大小の防鹿柵や防風板、その他いろいろな作業地が点在しています。そのそれぞれを歩くスキーやスノーシューを履いて巡っていきます。

P1020593.jpg
今回の巡視では、大きな異状は見つかりませんでした。しかし、これからが冬本番です。冬は雪や風の影響で最も野外の施設が壊れてしまう可能性が高いため、今後も引き続き巡視を続けていく予定です。


下の写真は、知床自然教室の舞台となっているポンホロの風景です。夏は子どもたちでにぎやかだった草原も、今はシカがにぎやかな雪原に変わっています。

P1020594a.jpg草原状になったポンホロは、山と海からの風が吹き抜けるため、なかなか雪が深く積もりません。そんな雪の少ないところにシカはエサを求めて集まってきます。

写真のぼこぼことしたことろは全て、ササを食べるためにシカが雪を掘り返した跡です。毎年、ササは食べられ続けるため、ポンホロのササの高さは年々低くなる一方です。

この雪の下のササ原を自然教室の子どもたちは便所の目隠しとして使っています。そして、その目隠しも年々低くなっています。
真っ白なポンホロを見つつ、夏の便所問題を考
えてしまう一日でした。

(担当:松林)

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