「第25回森づくりワークキャンプ」開催報告
実施期間:2019年10月30日(水)~11月3日(日)
4泊5日の日程で25回目となる森づくりワークキャンプを開催しました。全国各地から8名の皆さんにお集りいただき、秋の知床の空の下、森づくりに汗を流しました。
今回のワークキャンプでは、二つの作業のお手伝いをしていただきました。一つ目は、苗畑で育成した数メートルの広葉樹の苗木を掘り取って、針葉樹の林の中に移植する作業です。
掘り取ると言っても、根鉢(根とまわりの土)の大きさは直径1メートル、重さにすると数百キロにもなります。根っこを傷めないように慎重にスコップを入れながら、最終的には人の腰丈ぐらいの穴を掘り上げると移植に耐えられるしっかりとした根鉢が姿を現します。
掘り取った苗木はもちろん人力では動かせないので、クレーン付きのトラックを使って運びます。そして、移植先にはまた大きな穴を掘り、確実に根付くよう丁寧に植え込みます。今回はハルニレやイタヤカエデなど8本を移植しました。
もう一つの作業は、10月に完成したツリーデッキの最後の仕上げです。このツリーデッキは、知床自然教室が40周年を迎えた記念として、たくさんの皆さんのご協力をいただきながらこの夏から少しづつ作業を進めてきたのもです。今回は、これから何年も知床の強い風に耐えられるように、柱を固定する根杭を打ったり、残った材料を片付ける作業を行いました。
ご参加いただいた皆さん、ほんとうにありがとうございました。
今回は、いつもの宿泊施設が改修中のため、地元の民宿での食事や寝泊まりとなりましたが、それも含めて知床の秋を楽しんでいただけたのではないかと思います。
ぜひまた知床にお越しください。お待ちしています。
<参加者の皆さんから>
・学生時代に初めて北海道、知床に来てから30年ぶりの再訪になりました。その間、「しれとこの森通信」を見て、いつかは行ってみたいと思っていましたが、やっと時間ができたので参加しました。思った通りとても良かったです。(60代 男性 神奈川県)
・今回、秋のワークキャンプは初めてでしたが、噂どおりの皆さんと雰囲気で楽しく過ごすことができました。(60代 女性 中標津町)
・ワークキャンプは、少しきつくもありますが楽しいですよ。是非、参加して経験してみて下さい。(70代 男性 神奈川県)
・天候に恵まれ、一緒に作業する仲間にも恵まれ楽しいワークキャンプでした。日常ではできない共同作業の場は得難く、季節の変化も感じられました。楽しい時間をありがとうございました。(70代 女性 静岡県)
・ツリーデッキが無事に冬を越え、大苗が根付き大きく育ってくれる事を願っています。(50代 男性 神奈川県)
・年々、参加者の高齢化と少人数化が進んでいると思います。この楽しさ、充実感を広く知ってもらう方法があればと思っています。(60代 男性 札幌市)
・4年ぶりに参加しました。持病の腰痛を心配しましたが、大きな痛みもなく大苗の移植やツリーデッキの補強作業など楽しく作業できました。(70代 男性 神奈川県)
・天候にもめぐまれ、例年のごとく楽しい時間を過ごさせて頂きました。(70代 男性 静岡県)