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2017年ヒグマ事情10月末現在速報

ヒグマの目撃件数を月別でグラフにすると、初夏7月頃ピークを迎える1山型と、秋10月頃にもピークがある2山型の年があります。昨年は前者の1山パターンでしたが、今年については後者の2山パターンです。秋のピークについては秋の餌条件が関係していると考えられますが、その主なものがドングリ(ミズナラ堅果)とサケマスです。



 知床森林生態系保全センターの調査では知床のドングリは今年凶作と判断されています。カラフトマス、サケについても全体の遡上量は少ない年でした。遡上量が少ないこともあり、遡上最盛期には遡上河川の河口部にヒグマが集中し河口部で目撃が増加しました。ドングリが実れば、山全体に分散するため、どちらかというと目撃数は少なくなりますが、今年はそうではなかったようです。今年の秋はヒグマにとってはつらい秋と言えます。

 このような年は人為的な餌、人家周辺の生ゴミなどが狙われる場合があります。現にウトロや羅臼では住宅街で干し魚などがクマに奪われる事件が続発しています。日没も早くなるこの季節、引き続き十分な注意が必要です(事務局長増田)。

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