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アメリカオニアザミの除去作業をしました

今日は知床自然センター周辺でアメリカオニアザミの除去作業を行いました。アメリカオニアザミは名の通り外来種ですが、原産はアメリカではなくヨーロッパであるそうです。ややこしいですね。アメリカから日本に来たからこの名前が付いているのかなあ、と個人的には思っています。このアメリカオニアザミ、アメリカでも外来種として増加しているそうですが、日本でも各地で増加しているとのこと。ここ知床でもたくましく生きていて、日本に元々いる生物を圧迫するのではないか、ということで、これを取り除こうというわけです。

オニアザミロゼット

アメリカオニアザミのロゼット

アメリカオニアザミは道路沿いや草地など日当たりの良い場所に生えやすく、結構目立つので見つけやすいです。また、アメリカオニアザミには二つの状態があります。ロゼットといってタンポポのように地面に葉を広げた状態と花を咲かせるために茎を長く伸ばした状態の2つです。どちらの状態でも、見たらすぐそれとわかるので、見分けるうえで問題はありません。でも、アメリカオニアザミを除去するときには、気をつけなければならない点がいくつかあります。

 

まずは、トゲ。痛いです。チクチク突いてきます。手袋も普通に貫通します。軍手ではアメリカオニアザミには勝てません。今回は革手袋を使いました。それでもたまに刺さりましたが。

オニアザミ根

意外に深いロゼットの根

次に根。根を地中に残して刈り取ってしまうと、根から再生するようです。でも、根っこは中々しぶといです。ロゼット状のアメリカオニアザミでは特に、下手に引っ張ると、根より上の部分だけとれて根っこの部分は地中に残ってしまいます。だから、周りの土を掘ってうまく根まで取るようにしました。根がきれいに取れるとそれとない達成感があるので挑戦してみてください。

 

 

 

 

 

オニアザミ種子

綿毛と種子

 

3つ目、種子です。今は種子ができる季節です。アメリカオニアザミの種子はタンポポのように綿毛が付いていて飛ぶようになっています。さらなるアメリカオニアザミの繁栄を許さないよう早急に排除しましょう。花や大きなつぼみがついたものでも、そのまま放置すると種子ができて、種子が拡散する恐れがあるので、つぼみの部分を回収する必要があります。
アメリカオニアザミのトゲが手に刺さると、やけに痛い気がします。裁縫用の針が刺さるよりも痛いし、残る感じです。蚊の針は刺さっても痛くないようにできているらしいですが、アメリカオニアザミのトゲはわざと痛点を刺激するような構造をしているのかもなあ、と作業をしながら考えていました。一度調べてみたいですね。

(担当:インターン 塚本)

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