知床自然教室 >> 30th知床自然教室報告
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2009年8月30日

●第30回知床自然教室が開催されました。

P1010555.jpg2009年7月30日~8月5日、今年で30回目となる知床自然教室が開催されました。

今年の自然教室のテーマは「時」。


1980年の第1回の自然教室から30年、その間のべ約1500人の子どもたちがこの知床の森で夏の1週間を過ごしてきました。


知床の森、海、空、川、動物、そして仲間と力を合わせて暮らす野外生活、その全てが知床自然教室です。

IMG_3671.jpg知床の森で過ごす1週間、この時間の中で子どもたちは何かを感じ、学び、経験していきまます。

過去から引き継がれてきた知床の森は、そんな子どもたちとともに未来へと続いていきます。

今年も自然教室の始まりです。

2009年8月29日

●初日(7月30日):集合、知床へ。

DSC_3067a.jpg今年は地元斜里町から13人、その他の道内から2人、道外から28人、小学4年生から高校3年生まで全部で43人の子どもたちがこの知床に集まりました。今年は香港・アメリカ・イタリア在住の子どもたち4人の参加もありました。




DSC_3074.jpg斜里町役場、ここで地元参加者と道外からの参加者の顔合わせ、もう何回も来ている子どもたちは一年ぶりの再会と、初めて参加の子 どもたちは「何が始まるんだろう」という期待と不安が入り混じった瞬間です。

役場の前での開校式の中、班分けと班を率いる大人のリーダーが発表されました。6つに分けられた各班には、小学生も中学生も高校生もそれぞれいます。この班の仲間で知床の一週間を過ごします。

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参加者43人、リーダーとスタッフ21人、総勢64名の第30回知床自然教室の始まりです。




DSC_3099.jpgその後、斜里の町から知床国立公園の玄関口、ウトロへ向かいます。この日は、ここまで。ウトロ漁村センター(公民館)で、明日から始まる4泊5日の野外生活に備えます。この夜は、みんなでごはんを食べた後、この自然教室、野外生活での心構えを学んだり、みんなの緊張を解きほぐすレクを繰り広げました。

明日、いよいよポンホロです。

2009年8月28日

●2日目(7月31日):ポンホロ入り、野外生活。

IMG_3400.jpg電気も水道もガスもトイレもない5日間が始まります。

そしてそこは自然のなか、普段の生活とはまったく違う毎日が待っています。とくにここ知床は、たくさんの野生動物が住んでいる場所です。その中に「おじゃまする」という心構えを、出発する前にもう一度おさらいします。

最後に、ひとりひとりに今年の自然教室のテーマ「時」が染められた手ぬぐいを手渡され、いよいよポンホロへと出発です。
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ポンホロとは、かつての開拓地跡、いまは草原となっている自然教室の野外生活の舞台です。


漁村センターからポンホロまで歩いて向かう途中、道路や建物、電線、車、どんどん人工的なものはなくなっていき、最後に見えるのは、空、山、海そして森だけです。


DSC_3108.jpgポンホロについてからは大忙しです。テントを建て、かまどを作り、トイレの穴を掘り、水をくんできて、わかします。どれもこれから生きていくためにやらなければなりません。班の仲間と協力して終わった後に、やっと今日の夜の夕食作りが始まります。


野外生活が始まりました。

2009年8月27日

●3日目(8月1日):第3回森ンピック。

IMG_3433.jpg野外生活の初めての朝です。今日は晴れ。一日の始まりは朝食作りです。水を汲み、焚き木を探し、火を起こし、ごはんを作る、これが自然教室の基本です。


野外生活の2日目は、班対抗の第3回「森ンピック」が開かれました。



DSC_0164.jpg知床の自然を知るクイズ、目隠しをして木を探すゲーム、木々の葉っぱを見分け伝えるゲームなど、盛りだくさんの内容です。

歩き、見つめ、探し、聞き、触れ、自分の全部を使って知床の自然を感じていきます。




DSC_0207.jpg小学生も高校生もみんなの活躍が必要で、班の団結はどんどん強まっていきます。最後に一番の班には木のメダルが手渡されました。世界でひとつだけのメダルです。

少しづつ知床の森と自然教室の世界が広がっていきます。

2009年8月26日

●●4日目(8月2日):探検の日。森と水、開拓小屋。

朝4時起床。天気はくもり。

P1010344.jpg今日は、知床の森の奥へと探検に出かけます。

目指すは森の奥にある秘密の水源です。


水源チームは、ヘルメットを装着し、森の奥へと道を進んでいきます。道は昔開拓されていたときに使われていたものや動物の通る獣道です。小学生くらいの背丈のササやトドマツをかきわけ進みます。森を歩き、草原をこえ、さらに川を渡り、がけをよじ登り水源をめざしました。

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もうひとつの居残りチームは開拓小屋へ。ポンホロから1キロぐらい離れた森の中にある昔馬小屋として使われていた建物です。ここでホットケーキを作ったり、お茶を飲んだりのんびりと過ごしました。




IMG_3643.jpg一方の水源チームは、急な獣道を登ったところに水がごうごうと湧き出す水源を見つけました。貴重な水がここでは飲み放題、自然教室中は火を起こしわかさなければいけないことを考えると夢のような場所です。

ここは、この道を歩いたみんなだけしか知らない秘密の場所になりました。



P1000877.jpg夕方、歩きつかれ、遊びつかれた子どもたちはポンホロにたどり着きました。

雨も降り出しています。それでもみんな元気です。

知床の森と水を感じた一日になりました。

2009年8月25日

●4日目(8月3日):森づくり、ポンホロ探検。

DSC_3172.jpg今日は森づくり作業です。ポンホロの近くにある、木の苗を育ている畑に行ってみんなで草むしりをしました。

一人ではできない仕事もみんなで力を合わせれば、あっという間に完了です。

雑草に覆われていた木々の苗がすっかり姿を現しました。ここで育った木々たちは、数年後にはこの知床の大地へと植えられていきます。DSC_3249.jpg


知床の森には、自然だけではなく、人の歴史もあります。そして、自然教室の子どもたちと同じように未来もあります。いつか自然教室のみんなが大人になったとき、それよりもっと先にまで、この知床に豊かな森があるように、今日はそのお手伝いをしてもらいました。


IMG_3703.jpg終わった班は、お風呂(昔住んでいた人が使っていた五右衛門風呂)に入ったり、ポンホロを探検したり、最後のポンホロの1日を過ごしました。



夜、ギターの音に寄せられて、だんだんと子どもたちが集まり出しました。

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歌うのは、自然教室参加者だけが知っている「しれとこの歌」です。

2009年8月23日

●6日目(8月4日):さよならポンホロ。

IMG_3733.jpg野外生活最終日。

やっと焚き火の扱いになれたころ、やっとテントで寝ることになれたころ、やっとお風呂に入らなくても気にならなくなったころ、でも今日が最後の日です。

朝、ポンホロ最後の食事を作ります。10人分の食事を作るのもこれが最後です。


P1010162.jpgテントをたたみ、使った道具を確認し、かまどを元通りに直して、トイレの穴も埋めました。

最後に、ポンホロにありがとうを言いました。


また、漁村センターまで歩きです。車、道路、電柱、建物、どれも久し振りに目にするものばかりです。

漁村センターで鍋やテントの片付けをした後に、数日ぶりのお風呂へ行きました。P1010187.jpg普段ではあたりまえのことでも、この一週間のあいだに、あたりまえではなくなっていることがたくさんありました。


夜はみんなでバーベキュー、自分たちで野菜を切らず、火も起こさず、何もしなくても料理が出てきます。これも久しぶりなことでした。


DSC_0330.jpg最後のキャンプファイアー、みんな火のまわりに集まります。

2009年8月22日

●7日目(8月5日):また来年、知床で。

DSC_3446.jpg自然教室も今日で終わりです。

帰りには100平方メートル運動ハウスに寄りました。ここには100平方メートル運動へ寄付してくれたたくさんの人の名前が掲示してあります。知床の森はたくさんの人に支えられています。もちろん自然教室の子どもたちもその一人です。


DSC_3551.jpg自然教室で過ごした一週間、みんな感じたことがたくさんあると思います。変わったこともたくさんあると思います。


それぞれみんなそれを自分の家に持って帰ります。



P1010481.jpg知床でできた仲間と友だちともお別れです。
知床もみんなのふるさとになったかもしれません。


 


第30回知床自然教室、終了です。

DSC_3488.jpgまた来年、知床で。
 

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