●第33回知床自然教室参加者募集
海、山、森、川、そしてそこで暮す動物たちに囲まれた知床で、全国から集まる仲間たちとの1週間を過ごしてみませんか?
すばらしい体験が、きっとみんなを待っています!
募集情報については、以下の"続き"をご覧下さい。
※知床自然教室は北海道斜里町主催「100平方メートル運動の森・トラスト」
の交流事業として実施しています。
今年は地元斜里町から7人、その他の北海道内から6人、関西や関東など道外から16人、また香港やアメリカ・イタリアなど海外在住の子どもたち4名、小学4年生から高校3年生まで全部で33人の子どもたちがこの知床に集まりました。
斜里町役場、ここで地元参加者と道外からの参加者の顔合わせ、もう何回も来ている子どもたちは一年ぶりの再会と、初めて参加の子 どもたちは「何が始まるんだろう」という期待と不安が入り混じった瞬間です。
役場の前での開校式の中、班分けと班を率いる大人のリーダーが発表されました。5つに分けられた各班には、小学生も中学生も高校生もそれぞれいます。この班の仲間で知床の一週間を過ごします。
参加者33人、リーダーとスタッフ21人、総勢54名の第32回知床自然教室の始まりです。
その後、斜里の町から知床国立公園の玄関口、ウトロへ向かいます。この日は、ここまで。ウトロ漁村センター(公民館)で、明日から始まる4泊5日の野外生活 に備えます。
この夜は、みんなでごはんを食べた後、この自然教室、野外生活での心構えを学んだり、みんなの緊張を解きほぐすレクを繰り広げました。
明日、いよいよポンホロです。
そしてそこは自然のなか、普段の生活とはまったく違う毎日が待っています。
とくにここ知床は、たくさんの野生動物が住んでいる場所です。その中に「おじゃまする」という心構えを、出発する前にもう一度おさらいします。
そして、いよいよポンホロへと出発です。
ポンホロとは、かつての開拓地跡、いまは草原となっている自然教室の野外生活(キャンプ)の舞台です。
ウトロの街からポンホロまで歩いて向かう途中、道路や建物、電線、車、どんどん人工的なものはなくなっていき、最後に見えるのは、空、山、海そして森だけです。
ポンホロについてからは大忙しです。テントを建て、かまどを作り、トイレの穴を掘り、水をくんできて、わかします。どれもこれから生きていくためにやらなければなりません。班の仲間と協力して終わった後に、やっと今日の夜の夕食作りが始まります。
野外生活が始まりました。
野外生活の2日目は、第5回「森ンピック~指導員の時間~」が開かれました。
今年は、知床の自然を知りつくす5人の指導員が、それぞれの得意分野を参加者に伝授していきます。
~ヒグマのこと~
ヒグマの毛皮や頭の骨を見てさわり、知床に生きるこの大きな動物の気配を感じとりました。
~海鳥のこと~
知床の海にすむ鳥と魚の関係を追いつ追われつのゲームで体験しました。
~森のこと~
ポンホロの木々の葉っぱを観察したり、森の成り立ちを学びました。
~石のこと~
かつて海だった場所に知床半島ができるまでの歴史を石と地質の視点から振り返りました。
~動物のフンのこと~
シカやクマのフンの行き先とそれにまつわる小さな生き物たちの関係を実物で観察しました。知っていること、知らなかったこと、歩き、見つめ、探し、聞き、触れ、自分の全部を使って知床の自然を感じていきます。
少しづつ知床の森と自然教室の世界が広がっていきます。
朝4時起床。天気は晴れ。
今日は、知床連山にそびえる羅臼岳の登山に出かけます。
目的地は2か所、ひとつは頂上直下の羅臼平ともうひとつはその途中の見晴らしの良い岩峰です。目的地別のチームに分かれてポンホロを出発です。
みんなヘルメットを装着し、もくもくと山道を登っていきます。途中からはだんだんと霧が濃くなり、やがて見晴らしも悪くなってきてしまいました。それでも誰もへこたれることなく登り進めます。

知床の森には、自然だけではなく、人の歴史もあります。そして、自然教室の子どもたちと同じように未来もあります。
いつか自然教室のみんなが大人になったとき、それよりもっと先にまで、この知床に豊かな森があるように、今日はそのお手伝いをしてもらいました。
その後は、お風呂(昔住んでいた人が使っていた五右衛門風呂)に入ったり、植物の調査をしたり、班対抗の料理対決をしたり、最後のポンホロの1日を過ごしました。
夜、ギターの音に寄せられて、だんだんと子どもたちが集まり出しました。

野外生活最終日。やっと焚き火の扱いになれたころ、やっとテントで寝ることになれたころ、やっとお風呂に入らなくても気にならなくなったころ、でも今日が最後の日です。
朝、ポンホロ最後の食事を作ります。10人分の食事を作るのもこれが最後です。
テントをたたみ、使った道具を確認し、かまどを元通りに直して、トイレの穴も埋めました。
帰り道も漁村センターまで歩きです。車、道路、電柱、建物、どれも久し振りに目にするものばかりです。
漁村センターで鍋やテントの片付けをした後に、数日ぶりのお風呂へ行きました。
普段ではあたりまえのことでも、この一週間のあいだに、あたりまえではなくなっていることがたくさんありました。
夜はみんなでバーベキュー、自分たちで野菜を切らず、火も起こさず、何もしなくても料理が出てきます。これも久しぶりなことでした。
自然教室も今日で終わりです。帰りには100平方メートル運動ハウスに寄りました。
ここには100平方メートル運動へ寄付してくれたたくさんの人の名前が掲示してあります。
知床の森はたくさんの人に支えられています。もちろん自然教室の子どもたちもその一員です。
自然教室で過ごした一週間、みんな感じたことがたくさんあると思います。変わったこともたくさんあると思います。
それぞれみんなそれを自分の家に持って帰ります。
知床でできた仲間や友だちとも今日でお別れです。
知床で過ごした一週間で知床もみんなのふるさとになったかもしれません。
第32回知床自然教室、終了です。
また来年、知床で。
期間: 2010年7月30日~8月5日
1977年に開拓跡地を乱開発から守り、そこに原生の自然を取り戻そうと始まった「しれとこ100平方メートル運動」。守り育てられているこの森を子どもたちに体感させたいと、運動参加者の子どもたち向けに31年前から毎年行われている「知床自然教室」が今年も終了しました。
雨あり、風あり、暑さあり、参加した37人の子どもたちは、知床の森での5日間の野外キャンプを通じて、知床の自然だけではなく、かつての
開拓の風景や今進められている森づくりの取り
組みを知り、体験していきました。
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