事務局長のつぶやき

シホテアリンに行ってきました④

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 保護区事務所でレクチャーを受けた後は展示施設に案内していただきました。

 沿海州地方の野生動物と言えば、なんと言ってもアムールトラが有名です。保護区でも象徴的存在で、海外からの援助もアムールトラを対象としたものが多いようでした。保護区内には7頭ぐらいとの説明でしたが、保護区職員でもそう簡単に姿を見ることはないようです。姿は無理でも足跡だけでも見たいと思いましたが、3日の弾丸ツアーではかないませんでした。

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シホテ・アリン行ってきました③

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朝ウラジオストクを出発して、途中休憩や食事をとりながら結局テルネイに着いたのは夜22時ごろ(日本時間との時差は+2時間)。約13時間のロングドライブでした。遅い時間にもかかわらず、宿泊先となる保護区のゲストハウスでは保護区のスタッフのみなさんが心のこもった手料理とウォッカを用意して出迎えてくれました。

翌朝、目覚めると高台にあるゲストハウスからはテルネイの町が見渡せました。町の人口4千人。ゲストハウスや保護区事務所もこの町にあります。保護区の職員も皆この町に住んでいます。

 

 

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シホテ・アリン行ってきました②ウラジオストク~テルネイ

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 知床とシホテ・アリンは直線距離で結ぶととても近いですが、実際に行くとなると、とてつもなく時間がかかります。

 今回は女満別空港から新千歳空港、そこから国際線で韓国仁川経由でロシア沿海州の拠点都市、ウラジオストクに入りました。ウラジオストクから、シホテ・アリン自然保護区事務所のあるテルネイという町まで、迎えに来ていただいた保護区の車で、ほぼ丸1日の冬道ロングドライブ。遠かった・・・。写真はバスターミナルにあった地図。地図の左下矢印がウラジオストク、右上がテルネイ。一応長距離路線バスも走っています。

 

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「シホテ・アリン」に行ってきました①

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  知床財団は知床からもっとも近い海外の世界自然遺産「シホテ・アリン」との交流を進めています。

 「シホテ・アリン」って、どこにあるかわかりますか?世界地図で見ると、その近さにびっくりするほどですが、日本海を挟んで北海道の対岸、ロシア連邦・沿海州地方に位置します。シホテ・アリンになじみがない方でも、ロシアの文豪アルセーニエフの「デルス・ウザーラ」の舞台と言うと、ピンとくる方もいるかもしれません。この小説は黒澤明監督によって映画化されたことでも有名です。

 知床を世界自然遺産に登録するか否か審査する過程では、既に2001年に世界自然遺産に登録されていたシホテ・アリンとの「違い」が焦点の一つとなりました。なぜなら、世界自然遺産はすでに登録済みの遺産と異なる特徴、理由がなければ、新たな登録が認められないためです。

 最終的に知床はシホテ・アリンとは異なる特徴が認められて自然遺産に登録されましたが、ある意味では多くの点で共通する部分があるからこそ比較対象となったと言えます。「知床とシホテ・アリンは一体どこが同じで、どこが違うのか?」知床の遺産登録時から、ずっと気になっていました。そして、シホテ・アリン自然保護区のアスタフィエフ所長も同じ思いをもたれていたようです。双方同じ思いの中で、昨年の秋、所長の知床訪問が実現しました(招聘に際し、アサヒビール株式会社様にご支援いただきました)。そしてこの2月、今度は私自身がシホテ・アリンを訪問する機会を得ました。現地2泊の弾丸ツアーでしたが、その時の様子と、今後の交流に関する抱負を数回に分けて連載したいと思います(担当:増田)。

(写真:シホテ・アリン自然保護区の海岸から日本海を望む)

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今年のクマ事情②

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一層縮まる人とクマの距離

 前編で今年の出没傾向やクマの様子がいつもと違ったこと、夏場の餌事情が厳しかったことがその原因の一つだった可能性を紹介した。例年に比べて突出して多い目撃数は、今年の特別な状況に起因していると考えられるが、一方で今年に限らず、目撃数自体が年々増加傾向にあることは確かで、その背景に人を気にしないクマの存在がある。全てのクマが人を気にしなくなったわけではないが、確実に増加している。

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 人側のクマに対する反応が変わりつつある。人もクマを恐れなくなった気がする。特に国立公園内では、道路際にクマがいると、たちまち車の渋滞が発生し、車外に出てカメラを構える人々にクマは囲まれる。知床財団では過度の人慣れを防ぐために追い払いを行っているが、それはクマにとって人との出会いのほんの一部でしかなく、追い払いによる学習付けには限界がある。


 

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