カテゴリー  野生動物の調査対策

インターン活動中!自動撮影装置回収&電気柵チェック

 DSC01566-s11月上旬から勤務していますインターンの佐藤です。

 先日、ルサ川の自動撮影装置回収とルサ相泊地区の電気柵のチェックに行ってきました。

 ルサ川下流の右岸は、元々沼地だった場所が埋め立てられ、現在何もない空き地となっているため、将来何らかの整備がなされることが予想されています。知床財団では、来たるべき時に備え、2011年からルサ川下流域に自動撮影装置を設置しています。ルサ川やその流域は、様々な野生動物が利用している場所であり、今後ルサ地区の整備をしていくためには、野生動物たちの生息状況を知ることはとても重要なことだからです。

 今回、実際にルサ川に行きましたが、少しの時間でカワガラスやカケス、またクマの食事をした跡などを見つけました。短時間でこれだけ見られる!ということは、多くの野生動物がいるということだと思います。これから冬本番、雪が降り始め、吹きだまって自動撮影装置が壊れてしまう前に回収しました。

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ヒグマの年齢を調べています

ミクロトームで歯をスライスする

ミクロトームで歯をスライスする

今年の8月からヒグマの年齢を調べる作業をすこしずつ進めています。

人間と異なり、野生動物に出生日を記した戸籍はありません。また、栄養状態などの影響を受けるため、体の大きさから正確な年齢を判別することもできません。年齢を調べる方法は動物の種類によって異なりますが、ヒグマの場合は歯の根元(“歯根部”と言います)のセメント質に形成されるいわゆる“年輪”を数えることが、有効な年齢査定方法とされています。  

薄くスライスされたヒグマの歯

薄くスライスされたヒグマの歯

年輪を数えるためにはいくつかの作業が必要です。最初に必要な作業は、薬品を使って歯を柔らかくする脱灰(“だっかい”と読みます)です。次にミクロトームという精密な機械を使い、厚さ0.04㎜(おおよそコピー用紙の半分の薄さです!)に歯をスライスします。最後に、顕微鏡で観察しやすいように、スライドガラスに貼り付けた歯を染色し、サンプルに色の濃淡をつけます。このように作ったサンプルを顕微鏡で観察して年輪を数えます。 

 

顕微鏡でのぞいた時の様子(4本のラインが読めたため4才と判定)

顕微鏡でのぞいた時の様子(4本のラインが読めたため4才と判定)

今回の作業では、約60頭分のヒグマの歯を処理してサンプルを作成しました。顕微鏡による観察はこれからです。

 

調査結果は知床におけるヒグマの管理・対策に活用されます。これまでに知床で確認されているヒグマの最高齢は34歳、今回の調査でどのような新しい発見があるのか、今から結果が楽しみです。

 

土屋

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インターン活動中!ヒグマを眠らせるためのダートづくり

 8月中旬から勤務しています、インターンの中島です。
 今日は野生動物の調査に関わる業務の中から、“ヒグマを眠らせるための注射器(ダート)づくり”についてご紹介したいと思います。

  知床財団では、オリで生け捕りしたヒグマに首輪や耳タグを装着してヒグマの行動を追跡する調査を行っています。首輪や耳タグを装着するためには、オリで生け捕りにしたヒグマを麻酔で眠らせる必要があります。さまざまな方法がありますが、知床ではヒグマに麻酔をかける際に吹き矢を使用します。
 吹き筒という細長い筒に薬剤を入れたダートを込めて、筒の片側から息を吹き入れて、その空気圧を使ってヒグマにむけてダートを勢いよく飛ばします。ヒグマにダートが命中すると、ダート内の薬剤がヒグマの体内に注入される仕組みです。

完成したオリジナルダート(注射器)

完成したオリジナルダート(注射器)

 市販のダートもありますが、知床では安価で使い勝手の良い手作りのオリジナルダートを使用しています。ダートを作成するのに特別な道具は必要ありません。材料は注射筒と注射針、虫ピン、毛糸です(有名な某獣医漫画にも作り方が紹介されていますよね)。
 檻越しに安全に麻酔作業をおこなうためには、ダートの出来がとても重要です。ダートから薬剤が漏れてしまったり、吹き筒にダートが引っ掛かって軌道が変わってしまったり…、そうしたトラブルを防止するため、ダートをひとつひとつ丁寧に作成します。

  

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インターン活動中!クマオリのさび取り&塗装作業

7月中旬から知床財団に勤務しているインターンの福原です。
今日はクマオリのさび取りと塗装作業を行いました。

クマオリは、調査のためにヒグマを生きたまま捕まえるための道具です。
野外に設置したオリは雨や海からの塩をあびて、わずか3~5年でサビサビ、ボロボロになります。ボロボロになったオリでクマを捕まえたら、作業中にさびて穴の開いた隙間からクマの手が出てきた~!なんて笑えない話もあります。安全に作業するため、道具を長持ちさせるため、こうした定期的なメンテナンスはとても重要です。

今回の作業では、金属ブラシと電動やすりを使ってさびを落とし、さび防止のための塗料を塗りました。

金属ブラシでさび落とし中

金属ブラシでさび落とし中

写真では、金属ブラシを使ってさび取りをしていますが、なかなか進まず苦戦…途中から電動ヤスリを使って効率的に作業を行いました。
電動ヤスリで作業をすると鉄粉が大量に飛びます!マスク・帽子・手袋を装着して完全装備で挑みましたが、服と顔半分が鉄粉で茶色くなってしまいました…。

 

きれいになったクマオリ

きれいになったクマオリ

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ヒグマの行動を追跡中です!

2013年8月1日(木)

先日、調査のために標識を装着したメス成獣ヒグマの首輪から、データのダウンロードを行いました。 

この個体は、今年の7月に知床五湖近くのオリで捕獲、標識(首輪・耳タグ・マイクロチップ)を装着して放逐したヒグマです。昨年、一昨年にも捕獲されており、過去2年分の行動や繁殖履歴が蓄積されています(個体識別ID:11B02)。

これまでの調査から、11B02は岩尾別台地を主な行動圏とすること、人前に姿をあまり見せない警戒心の強い個体であることがわかっています。

11B02 7月の行動(赤い点がヒグマがいた位置を示しています)

11B02 7月の行動(赤い点がヒグマがいた位置を示しています)



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