●北大と当財団の共同調査で新種の魚が見つかりました
2007年より北海道大学大学院水産科学研究院と当財団の独自事業として進めてきました魚類調査によって未記載種が見つかり、このたび学術誌「国立科学博物館研究報告」へ新種として掲載されました。
今回もミンクの痕跡は見つかりませんでしたが、そこかしこにあるシカやキツネの足跡の他に、ネズミやモモンガの痕跡を確認することができました。
また、途中、昨年の秋に設置した岩尾別川沿いの防鹿柵に立ち寄り、見回りとともに雪の深さの計測を行いました。その結果、柵のまわりの各地点の平均の積雪は約1.2mとなりました。柵の高さは2.5mあるので、ちょうど半分まで雪が積もっていることになります。
まだまだこれからも雪の降り積もる季節、そして3月も後半になると今度はどんどん雪が固くなってくる季節です。本格的な雪解けが始まる4月後半になるまで、今後も日々の見回りは欠かすことができません。
2012年2月17日(金) 晴れ
昨年夏から始めている岩尾別川の復元事業の一環として、知床博物館の学芸員とともに特定外来生物であるアメリカミンクの痕跡(足跡や糞など)を探す調査を岩尾別川の河口~下流域で行いました。
知床半島では多くの水系にアメリカミンクが分布していることが最近分かってきています。今回、痕跡は見つかりませんでしたが、岩尾別川水系でも目撃情報があり、水鳥や魚類など生態系への影響が心配されています。
(担当:馬谷)
2011年10月25日(火)~27日(水)
今年夏から始めている岩尾別川の復元事業の一環として、東京農業大学アクアバイオ学科水産資源管理学研究室の皆さんとともに、岩尾別川で魚類調査と物理環境調査を行いました。
具体的には、魚の種類と個体数、体の大きさを調べるとともに、川幅や水深・流速・河床材料(川底の石の大きさ など)を調べて、魚の生息状況と河川構造の現状を把握するものです。これら現状を知ることは、今後、河川環境を復元していく際に、復元状況を知る指標となります。
(担当:馬谷)

知床半島東岸の羅臼町では、花壇や家庭菜園を守るために住民の皆さんが張った網に、エゾシカが絡まる事故が多発しています。
当財団の羅臼地区事業係では、そのような事故を減らすための実験を、今年(2011年)の1~3月におこないました。
詳しくは下記のページをご覧ください。
http://rausu-vc.jp/2011/04/17-095430.php
(担当:石名坂)
実施日:2009年9月4日(金)
富山大学で開催された日本野生動物医学会第15回大会で、口頭発表をおこなってきました。
発表タイトルは、「知床半島羅臼町におけるエゾシカの住宅地進出と化学的不動化を伴う対応 -その現状と課題-」。
昨年(2008年)5-6月に当財団羅臼地区事業係が羅臼町役場などと連携して実施した、エゾシカとの市街戦(吹き矢による麻酔捕獲作戦)の話題を中心に、経緯、実施時の状況(麻酔薬の種類や使用量含む)、今後の課題などについて発表しました。

実施日: 2009年6月26日
海に向かって高く腕を伸ばした大型クレーンが機械音とともにウインチを巻き上げると、オホーツクを泳いでいたであろうクジラは静かに岩礁を離れ、宙に浮かびました。
空飛ぶクジラ -ジャンボジェットがそのように比喩されるのも納得してしまいます。
実施日:2009年6月9日
知床には、生態調査用に首輪を装着したヒグマがいます。
この首輪は人工衛星からの電波を受信する機械(GPS)やメモリー、バッテリーなどを内蔵し、ヒグマがどこにいるのかを数時間おきに記録する仕組みになっています。ヒグマに装着した首輪が何かの拍子で外れてしまうと、とても高価なため、回収に行くことになります。
先日、落ちた首輪を回収するため山奥に分け入りました。大まかな場所は分かっていますがピンポイントではないので、予想地点まで行ってからさらに探します。冷たい沢を何回も渡渉しながら遡り、道なき急峻な斜面を藪こぎし、ようやく見つけることができました。
普段は地図上で居場所を推測しますが、現地へ行ってみてヒグマの暮らしを少し垣間見た気がしました。(担当:能勢)
実施日:2006年12月8日(金)
近年、知床半島におけるエゾシカ個体数の増加に伴い、ウトロ市街地への侵入も多くなり、住宅のすぐ傍や道路脇でもよくシカを見かけるようになりました。そのシカたちによって庭木が食害に遭い、樹皮保護ネットや庭を柵で囲うなどの対策を講じてきましたが、地域住民との軋轢が大きくなってきました。そこで北海道と斜里町がウトロ市街地に約4.5kmの柵を張り巡らし、シカの侵入をシャットアウトするようにしました。
実施日:2006年11月4日(土)
東京大学弥生講堂にて林業経済学会・林業経済研究所の合同シンポジウムが開催され、当財団事務局長の山中がパネリストとして参加し、知床の現場の最前線で取り組んできた立場から、様々な課題、そして、世界遺産登録後の新たな展開について、実例を交えながら紹介し、問題提起を行いました。
『国立公園と森林管理-理念と実際』と題してのシンポジウム、林業にとどまらず、造園、環境、法律、経済、一般の方等、じつに様々な分野の方が全国各地から参加し、大盛況となりました・・・。