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ひたすらヒグマを追い払いました

2017年10月8日(日)

連休のどまんなか、岩尾別川河口にて、ゴム弾・花火弾を使用してひたすらヒグマを追い払いました。

岩尾別川河口に出てくるヒグマを見下ろす絶好のポイントは、道路の急カーブ連続区間になっています。ヒグマ待ちのカメラマンの車両や人に吸い寄せられて、カーブの真ん中で車を止める人が続出します。さらに河口にヒグマが見えようものなら、適当にとめた車をほったらかして、写真のようなありさまです。

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とまっている車をよけて走ろうとすると、どうしても対向車線にはみ出ることになります。しかし、カーブの向こうの対向車は全く見えません。

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私たちが運転していても、正面衝突の恐怖を感じる状態です。車をとめている人たちは、なんとも思わないのでしょうか?

知床財団は、道路管理者でも警察でもないので、できることは限られています。昨日は、危険な渋滞の原因となる、日中に岩尾別川河口に現れるヒグマをひたすら追い払って観察できなくする、という選択をしました。

今日(10/9)も朝早くから、同所にはクマ待ちカメラマンの姿が多数。道路上に停車して三脚を出している車もいました。今日もヒグマを追い払わないと、ここの渋滞は収まらないのかもしれません。他の業務やウトロ市街地付近などの他の場所でのヒグマ出没対応に支障が出るため、あまり採りたい選択肢ではありませんが。

人間の危険な行動を制御するシステムを持たず、ヒグマに一方的な負担を強いる国立公園っていったい・・・

知床という観光地に、世界遺産を名乗る資格があるのか?そんな疑問があらためて大きくなった、秋の連休です。

(担当:石名坂)

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