活動報告BLOG

31年ぶりのヒグマによる人身事故について

2017年10月9日に、知床半島(斜里町・羅臼町)では1986年以来31年ぶりとなる、ヒグマによる人身事故が発生しました。
事故現場は斜里町の朱円東地区。半島つけ根寄りの広大な畑作地帯の端の方で、最近観光地として有名になってきた「天に続く道」のすぐ近くです。

当初の一部報道では、「ハンター(地元の猟友会員男性)が親子グマの子グマの方を先に撃ってしまった結果、怒った母グマに逆襲されて負傷した」というような内容が流されていました。
しかし、関係する行政・研究機関・猟友会斜里分会・知床財団などで、現場も含めて詳しく調査した結果、まったく異なる状況であったことが判明しました。

DSC08116_事故現場cs

 

詳しくは、斜里町が事故直後に立ち上げた「ヒグマ人身事故対策本部」による下記の報告書をご覧ください。

171127WG資料_斜里町ヒグマ人身事故報告書

 

(担当:石名坂)

, , コメント (0)

とある鳥の死

斜里からウトロへ走っている途中、道路上に大型の鳥の死体を発見しました。

まさかオオワシ!?と思って確認してみると、オオセグロカモメの交通事故死体でした。

オオワシでなくてほっとしたのですが、ここでふと疑問がわき上がってきました。

オオセグロカモメは死んでもいいのか?天然記念物じゃないから?希少種じゃないから?

そうではないはずです。

確かにオオワシは希少な鳥です。

しかしこのオオセグロカモメの命も一つしかなかったものです。

私はいつの間にか命を天秤にかけているのだと気が付きました。

オオセグロ02

自動車というものは野生動物にとって非常に恐ろしいものです。知床は野生動物が多い反面、ロードキルで死亡する動物も多いのです。エゾシカ、キツネ、タヌキ、カラス類、カモメ類が多く、ごく稀にヒグマも交通事故に遭います。

もちろんわざと動物を轢く人などいないでしょう。しかし少しゆっくり注意深く運転していれば避けられた事故もあるのではないでしょうか。

(担当:能勢)

コメント (0)

電気柵の撤収作業

知床は雪が舞う季節になりました。

つい先日まで活発に活動していたヒグマたちも、そろそろ冬眠に入ったのかもしれません。

ヒグマの出没騒動もだいぶ落ち着いてきました。

 

毎年、雪が積もり始めると、電気柵の撤収作業が待っています。

電気柵が完全に雪に埋もれてしまうと、電気柵のラインが断線してしまうため、

区間によってはラインを落としたり、ポールや杭の回収を行います。

DSCF5288-1

 

 

 

 

 

 

 

この電気柵は、ヒグマの市街地侵入を防止する目的で設置しており、

ウトロの町をぐるりと一周囲う形になっています(総延長は約7.5km)

(電気柵にヒグマが触れると電気ショックが起こる仕組みです。

 接触すると強いショックを受けますが、流れる電気は基準に沿った安全なものです)

 

電気柵は、ヒグマの市街地侵入を100%防いでくれる訳ではありませんが、

ウトロの町を守ってくれる心強い道具です。

今年一年、お疲れ様でした。

 

コメント (0)

「第21回森づくりワークキャンプ」実施報告

実施日:2017年10月30~11月4日

「100平方メートル運動の森・トラスト」の森づくりイベント「第21回森づくりワークキャンプ」を開催しました。

ワークキャンプは、5泊6日の合宿形式で行われる森づくりイベントです。今年も全国各地から13名の参加者が集いました。

ワークキャンプでは、毎年、広葉樹の大型苗を移植しています。

大きく育てた苗木には、樹皮保護ネットを巻くことができるため、エゾシカが生息する運動地の森にも移植することができます。大型苗の移植は重労働です。しかし、ワークキャンプ参加者の皆さまは、森づくり作業に慣れた経験者が多く、息の合ったチームワークで作業をこなしてくれました。そして、今年も8本の大型苗を移植することができました。

work_camp_1

 

 

 

 

 

 

 

その他にも、台風の影響で倒壊した防風柵の補修も行うことができました。

防風柵は、強風により木が育たない地に設置しています。当日も強風が吹き荒れる中の作業となり、知床の自然の厳しさを体感しながら、防風柵の補修を行いました。

work_camp_2

 

 

 

 

 

 

 

ワークキャンプ参加者の皆さま、お疲れ様でした。今年も皆さまのご協力により、予定通り作業を終えることができました。
また来年お会いできることを、スタッフ一同心より楽しみにしております。

(担当:草野)


〈ボランティアさんからの一言〉

・初めての参加で不安もありましたが、長年参加者の方が築かれてきたあたたかい雰囲気の中、楽しく過ごすことができました。(S・Wさん 20代男性 福岡県)

・いつもの事ですが、私はスタッフと参加者の方々の「温かさ」と「一つの目的に真っ直ぐに向かう心意気」にふれるのが楽しみで、毎回参加させて頂いています。”人間”が第一です。今回も皆さん、ありがとうございました。(M・Kさん 60代男性 札幌)

・移植した苗、全部活着して知床の大空を覆えよーっ!(S・Tさん 70代男性 三重県)

・初めて参加しましたが、スタッフの方や他の参加者の皆さんが、親切丁寧に色々教えて下さいました。楽しい時間を過ごせました。(Y・Tさん 50代女性 斜里町)

・こんなに楽しい、素晴らしい、ワークキャンプ。最高!ぜひ若者に体験してもらいたい。人生の宝物になること保証します。何がいいのか、来てみないとわからないんだな。(T・Tさん 70代女性 三重県)

, コメント (1)

冬の虫観察

2017年10月25日(水)、地元の知床ウトロ学校2年生と一緒に
身近な自然を知る授業として、冬の虫観察に出かけました。
10月も終わりに近づく知床は、日中でも外気温は10度前後と冷え込んできます。
そんな中、虫たちは身近な場所にいるのか、どんな暮らしをしているのか、
みんなで探して観察し、その生活を学びました。
11名の知床ウトロ学校2年生の児童たちは石を動かしたり、木の皮の裏側をのぞいたりして
一生懸命、虫を探していました。
寒くならないと見られない蛾を発見し、虫博士・新庄の解説により初めてその生活史を知ったみんなは
「えーーー!知らなかった!」
など興味津々の顔で聞き入っていました。
虫を探している途中に息絶えたトガリネズミも発見するオマケ付き。
「かわいそうだから葉っぱで隠してあげよう」とやさしさたっぷりの児童たちでした。

DSCN9042DSCN9054

コメント (0)

ブログ

旬の自然情報BLOG